2025.09.02
保育園訪問【Web限定版】

ソラストときわ台保育園──子ども達の『やってみたい』を育む場所

ソラストときわ台保育園──子ども達の『やってみたい』を育む場所

ソラストときわ台保育園 園長:恩田 秀子さん

ソラストときわ台保育園さんについて教えてください。

2004年に認証保育所として開所し、2020年4月に認可保育園へ移行しました。これにより、就学前までのお子さんをお預かりできるようになりました。
定員は0歳児6名、1歳児11名、2歳児12名、3~5歳児は各13名で、合計68名が通っています。

園の特徴について教えてください。

開所から21年目となります。長く認証保育所として乳児保育を行なってきた経験から、特に乳児への丁寧な保育が特色です。一人ひとりに応答的に関わり、スキンシップや喃語への応答を通して「自分は愛されている」と感じられる関係を築くことで、自己肯定感や意欲を育んでいます。
また、「ソラスト保育のガイドライン」を活用し、クラス別発達や3視点・5領域を踏まえて職員同士が話し合い、学び直しを重ねています。こうした積み重ねが丁寧な保育につながっています。
日々の保育では、子ども達の「なんだろう」「面白そう」「やってみたい」という気持ちを見つけ、実現できるよう取り組んでいます。

建物の特徴について教えてください。

ビルの1階にあるワンフロアの園です。外から見るよりも中は広く、見学に来た保護者の方にも「意外と広いですね」と言われます。お部屋はすべてを壁で区切らず、1・2歳児や4・5歳児をパーテーションで仕切ることもあります。保育内容によっては異年齢で一緒に遊ぶことも多く、下の子は上の子に憧れ、上の子は下の子に思いやりを持って接する姿がよく見られます。

ときわ台という地域ならではの魅力・また、地域との交流はありますか?

都内ですが、公園が多く点在しています。園庭はありますが広くないため、地域の公園を活用し、自然に触れながら保育を行えるのが魅力です。
地域交流では、公園を借りたりというのもありますが、近くに系列のソラストデイサービスがあり、そこに定期的に行き交流を持たせていただいています。そこで挨拶を学んだり、コミュニケーションを取ったりと、保育としても役立っていると思います。おじいちゃんおばあちゃんとの交流のような感じで、歌を歌ったり、日々踊っている踊りを見ていただいたりしています。
コロナの前は手をつないだり握手をしたりということがかなりあったのですが、今は子ども達の体調や介護施設・デイサービス、利用者さんの体調を見ながら、「握手させてもらえますか」というように相談しながら交流を楽しんでいます。
あとは近隣のソラスト系列園と一緒にさつまいも掘りにも行きます。

食事や食育で力を入れていることはありますか?

今、月に1回、郷土料理を子ども達に出しています。その郷土料理は日本だけでなく、世界のものも取り入れています。
例えば大阪万博があった際には大阪の料理を出したり、バングラデシュのお子さんをお預かりしていた時には魚のカレーを献立に入れたりしました。

保育士が働きやすい環境づくりではどんな取り組みをしていますか?

「ノンコンタクトタイム」という時間をソラスト全体で設けています。これは子ども達に直接関わらずに事務作業を行う時間で、安全が確保されたうえで記録や計画作成、職員ミーティングなどに充てています。
また、働き方を見直す中で「本当に必要な業務なのか」を話し合った時期がありました。以前は天井や壁面を先生達が作った季節の飾りでいっぱいにしていましたが、子ども達の作品や、散歩で摘んだ花や葉っぱを飾ることで十分季節を感じられると考え、装飾を子ども主体に変更しました。これにより作業を減らし、仕事の“断捨離”を行いました。

保育の質の向上についてはどのように取り組んでいますか?

ソラスト保育のガイドラインを活用し、定期的に保育を見直しています。チェックボックスを使いながら先生同士で話し合い、学び合い、見直しを繰り返すことで、子どもの姿をより深く理解し、質の向上につなげています。

定着率の高さの理由は何だと思いますか?

残業はほとんどありません。ICT化で記録や計画をパソコン入力にし、先ほどの保育見直しで作業を減らしたことが大きいです。
また、先生達が出勤してきた際には必ず顔を見て挨拶をしています。体調が悪そうなときには元気に「おはよう」と声をかけ、挨拶の見本となるよう心がけています。その結果、先生達も元気よく挨拶し合い、とても仲が良い職場になっています。
定着率も高く、21年勤めている保育士や20年になる保育士もおり、長く働く職員が多いです。

将来、この園で育った子ども達にどんなふうに成長してほしいですか?

自分で考え、自分で判断できる子になってほしいです。「これ何だろう」「これ面白そう」「やってみたい」という気持ちを育む環境を通して、心情、意欲や態度が育ち、それが一生の力になると思っています。情報があふれる時代だからこそ、自分で選び、判断し、学び続ける子になってほしいと願っています。

今後やってみたいこと、園の展望を教えてください。

子ども中心の保育をさらに充実させたいです。先生達が子どもの興味をすくい上げ、環境づくりにつなげ、子ども達が集中して深く遊び、学べる場にしていきたいと思っています。お部屋に入った時に先生の声が聞こえないほど、子ども達がやりたいことに夢中になっている――そんな姿を目指しています。

他の園にはない魅力は何だと思いますか?

学び続ける園であることです。ソラスト保育のガイドラインを活用し、年々回数を増やして保育の見直しを行なっています。それにより子どもの育ちを深く理解し、丁寧な保育を実践できています。
また、保育室の中には子どもの「やりたい」が詰まっており、先生達が興味・関心を丁寧に捉えて環境やコーナーを設定している点も強みです。

ソラストときわ台保育園

ソラストときわ台保育園

住所

〒174-0071
東京都板橋区常盤台2丁目5-7 峰岡ビル1階

アクセス

東武東上線 ときわ台駅より徒歩2分

開園時間

開園時間 月~土 7:30~20:30

連絡先

TEL:03-5392-7551
FAX:03-5392-7552