Gakkenほいくえん柏の葉──地域とつながり、誰ひとり取り残さない保育園を目指して


Gakkenほいくえん柏の葉さんについて教えてください。
Gakkenほいくえん柏の葉は、認可保育所として2011年4月1日に開園しました。定員は90名で、生後57日目から就学前のお子さんを受け入れています。
園の特徴を教えてください。
園庭がとても広く、周囲はマンションに囲まれていて、すぐ近くに大きな公園もあります。自然や人の温かみに触れながら、地域全体で子ども達を見守るような保育を心がけています。
また、当園では週に4回子育て支援も行なっており、園庭開放、造形講座、誕生日会、マタニティサロン、育児相談など、どなたでも気軽に参加できる環境を整えています。「誰ひとり取り残さない保育園」を目指しているのが私達の大きな特徴です。


保育で特に大切にしていることは何ですか?
子ども達の「主体性」を大事にしています。たとえば、遊びの時間も一方的に「これをやるよ」と決めるのではなく、何がしたいかを聞いて、お部屋で遊びたい子、外で遊びたい子、それぞれの気持ちを尊重するようにしています。食事の時間も同様で、無理に「今食べる時間だよ」とはせず、子どもの気持ちに寄り添うようにしています。
また、学研ならではの月刊絵本を活用し、「遊び×学び」を実現しています。たとえば氷の実験を通して科学の面白さに触れるなど、遊びながら学べる環境を整えています。
先日開催された経口補水液のイベントについて教えてください。
プールが始まるタイミングで、職員の間でも「熱中症対策をしっかりしよう」という話が出ていたんです。園庭で遊ぶ子ども達の中には、自分から水分補給しない子も多くて。保護者の方からも「声かけをお願いしたい」という声がありました。
そこで、熱中症についての話をした後、水分補給の大切さも伝え、自分達で経口補水液を作って体験できるイベントを開催しました。塩・砂糖・レモン汁・水を使って、分量も子ども自身が大さじを使って計りながら混ぜました。レモンの量も好みに応じて調整できるようにして、「すっぱいの好き?」「甘いのがいい?」と対話しながら進めました。




子ども達や保護者の反応はいかがでしたか?
「料理しているみたい!」「実験みたい!」と楽しんでくれていました。クッキングの前段階としても良い体験になりましたし、「園庭遊びの後に飲もう」と自発的に行動してくれる子も出てきました。
また、「喉が渇く前に飲むのが大事だよ」と話すと、自ら「水飲んでくる!」と声をかけて行動する子が増えて、他のクラスにも声をかけに行ってくれたんです。
味については「ちょっと苦手」と感じた子もいましたが、自分で作ったからこそ「おいしい」と感じてくれた子も多かったです。
保護者の方からは「家庭でも作ってみます」「こんな取り組みをしてくれて嬉しい」との声をいただき、喜んでいただけたと感じています。
地域との繋がりについても教えてください。
地域との関わりはとても大切にしています。たとえば千葉県のマスコット「チーバくん」がクリスマスに来てくれたり、第三機動隊の方々に特殊車両を見せてもらったり、訓練の様子を見学させてもらったりしています。制服の試着もさせていただいたり、交通安全教室では県警の方が横断歩道の渡り方を教えて下さりました。
地域の皆さんにご協力いただきながら、子ども達にとって貴重な経験となっています。


食育にも力を入れていると伺いました。
月に一度の食育活動を大切にしています。
3〜5歳児クラスでは、夏野菜(トマト、ナス、ピーマン)を育てて、収穫後は給食に取り入れています。自分達で育てた野菜を食べることで、「苦手だったけど食べてみよう」とチャレンジする子もいます。
乳児クラスでは、野菜に触れたり、ちぎったりと、まずは「知る・触れる」ことからスタートしています。
0歳から5歳まで、段階に応じた計画的な食育を、保育士と給食スタッフが連携して進めています。


他にも力を入れている取り組みがあれば教えてください。
5歳児クラスでは、「スポーツチャンバラ」と「もじかずランド」という、学研ならではの独自プログラムを取り入れています。
スポーツチャンバラは、小太刀を使った遊びを通して体をしっかり動かしながら、自分の身を守る感覚を養うものです。
また、もじかずランドでは、「勉強」としてではなく、文字や数の楽しさを自然に感じてもらえるように工夫しています。「文字って面白い」「数って楽しい」と思ってもらえるような内容になっていて、小学校入学前の準備としても無理なく取り組める活動です。
「遊びが学びに、学びが遊びに」――そんなキャッチフレーズを体現するような取り組みで、子ども達が自然に興味を広げていけるようにしています。
子ども達に将来どう育ってほしいですか?
「自分に自信を持ち、友達のことも大切にできる子」になってほしいと思っています。優しさや思いやりを持って、人のために行動できるような子ども。自分の意見をきちんと伝えられて、相手の意見も尊重できる、そんな子どもに育ってくれたら嬉しいです。
職員にも「5年後、10年後の子どもの姿を思い描いて保育をしよう」と伝えています。
今後の展望について教えてください。
子どもや保育士が減少している中で、Gakken ほいくえんの良さをもっと広く知ってもらいたいです。保育は大変なことばかりではなく、楽しいこともたくさんあります。チーバくんのイベントのように、地域や子ども達が「この園に入りたい」「楽しそう」と思えるような取り組みを発信していきたいですね。
保護者の方と喜びを共有しながら子どもの成長を支える。そんな園であり続けたいですし、子ども達が様ざまな体験を通して、学ぶ楽しさや達成感、未来への希望を持てるよう、これからもサポートしていきたいです。
Gakkenほいくえん柏の葉

住所
〒277-0871
千葉県柏市若柴227番地6 柏の葉キャンパス147街区コモンD棟
アクセス
つくばエクスプレス 柏の葉キャンパス駅より徒歩5分
開園時間
開園時間 月~土 7:00~18:00
延長時間 月~金 18:01~20:00
連絡先
TEL:04-7137-0860