2026.02.18
ふさこ先生の花育講座

第10回 2月の花育──季節の行事とお花の関係②

ふさこ先生の花育講座

こんにちは、花育講師のふさこ先生です。
このコラムでは、花や緑を通して子ども達の心や感性を育む“花育”の魅力をお伝えしていきます。

桃の節句について

3月3日の正式名は上巳(じょうし)の節句。別名「桃の節句」「ひな祭り」と呼ばれ、女の子の健やかな成長と幸せを願う日本の伝統行事です。

なぜ桃の節句と呼ぶかというと、それには深い意味が込められています。遥か昔から桃の花には邪気を払う力があると信じられており、桃の花を飾ることで災いを払い、家を守り、幸せを迎えるためとされています。
昔はこの時期に桃が美しく咲いたこととも関係があり、子どもだけでなく女性の健康と長寿を祈る日、女性の美しさや優雅さを象徴するともいわれています。

桃の節句は「守る」「願う」祈りです。遥か昔から、時代を越えて幸せを願う行事なのです。

春の訪れ

お雛様と桃の花

桃の花は、寒さが残る時期に咲き始め、春の訪れを知らせてくれる花です。やわらかなピンク色や丸みのある花の形は、見る人の気持ちを穏やかにしますよね。

道端や公園などでは地域や品種によりますが、だいたい3月頃から咲き始めます。保育園のお散歩をしていると、見つけることができるかもしれません。お花屋さんでは2月下旬から販売しています。

保育の中で桃の花を飾ることで、「春が近づいてきたね」「季節が変わるね」と自然な会話が生まれます。花の色やつぼみの様子を観察することは、季節の変化に気づく力を育てる大切な体験です。
行事と季節の草花を結びつけることで、子ども達は時間の流れや自然のリズムを感じ取っていきます。

桃の花の咲かせ方

お花屋さんの桃の花は、本来の開花時期より早く切り取られ、温度管理された環境でつぼみを膨らませて出荷されています。農家さんってすごいですよね。

購入する際は、つぼみがふっくらと膨らみ、ピンク色がはっきりしている枝を選びましょう。紫がかった色に変化しているつぼみは、咲かないことが多いので注意が必要です。

桃は乾燥と寒さに弱い花です。暖かい室内に飾りつつ、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。加湿器や霧吹きで乾燥を防ぐのも効果的です。
また、つぼみは衝撃に弱く落ちやすいため、やさしく扱うことが大切です。切り花用の延命剤(栄養剤)を使うことで、色づきの良い花を楽しむことができますよ。

次回もお楽しみに!


ライタープロフィール:店橋ふさこ
  • ふさこ先生
  • フラワーハウスビオラ 花育講師

    栃木県内で9店舗を展開する花屋の娘として生まれ、幼少期より花の仕事に携わる。
    父は花屋経営者、母はフラワーデザイナー兼フラワー講師。

    保育現場では担任保育士、フリー、補助金関連事務など経験。
    国内最大手保育企業に勤務、本部運営費にも精通。
    その後、血筋・経験・資格を活かし花育活動を開始。
    保育業界歴は10年目。
    現在、東京・埼玉・神奈川の保育園や幼稚園で活動中。
    来年度は栃木・沖縄へ展開予定。

    【資格】
    保育士国家資格、フラワーアレンジメントデザイナー
    【メール】
    info@hanaiku-flower.com