2026.02.04
ふさこ先生の花育講座

第9回 2月の花育──季節の行事とお花の関係①

ふさこ先生の花育講座

こんにちは、花育講師のふさこ先生です。
このコラムでは、花や緑を通して子ども達の心や感性を育む“花育”の魅力をお伝えしていきます。

節分と花

2月3日は節分ですね! 節分は、日本の伝統行事のひとつで、季節の変わり目にたまった邪気を払い、新しい季節を迎えるための日とされています。

この時期に飾られる植物は、節分草、ヒイラギや南天、トベラなど。それぞれ意味があり、古くから魔除けや厄払いの象徴とされてきました。特にヒイラギは、鬼が嫌う植物として知られ、玄関先に飾る風習があります。
また、梅の花は寒さの中でいち早く咲き、春の訪れを知らせてくれる花です。節分の頃に梅を飾ることは、「次の季節へ進む準備」を感じる花育にも繋がります。

行事と植物には結びつきがあるので、花育を取り入れることで子ども達は日本の文化や季節の移ろいを自然に感じ取ることができます。

バレンタインと花

花束を贈る

日本ではバレンタインというと「女性から男性へチョコレートを贈る日」というイメージが定着していますが、それは世界中で日本だけです。

では本来のバレンタインとは?
実はバレンタインは、男性が女性に花を贈り、恋人同士や夫婦の間で愛を祝う日として認識されています。花とともに少しのギフトやメッセージカードを贈り、日頃の感謝や大切な気持ちを伝える日とされています。素敵なレストランで花束を贈ることも定番です。

花を贈る文化を知ることで「気持ちを言葉以外で伝える方法がある」ということを、子ども達にも自然に伝えることができます。

花で想いを表す

節分もバレンタインも、形は違っていても「想いを花に込めること」です。

節分には災いを遠ざけ、幸福や無事を願う気持ちが込められています。
バレンタインには、感謝や大切に思う気持ちを伝える意味があります。

こうした目に見えない想いを、昔から人は花や植物に託してきました。
誰かを想いながら選び、贈る、飾る。大切な人を想う気持ちを形にする経験は、他者への思いやり、社会性、道徳心、そして愛情を育てます。

保育の中で花を取り入れることは、行事の意味を知るだけでなく、「相手の想いを感じ、表す」経験を育てる花育の時間でもあります。

次回もお楽しみに!


ライタープロフィール:店橋ふさこ
  • ふさこ先生
  • フラワーハウスビオラ 花育講師

    栃木県内で9店舗を展開する花屋の娘として生まれ、幼少期より花の仕事に携わる。
    父は花屋経営者、母はフラワーデザイナー兼フラワー講師。

    保育現場では担任保育士、フリー、補助金関連事務など経験。
    国内最大手保育企業に勤務、本部運営費にも精通。
    その後、血筋・経験・資格を活かし花育活動を開始。
    保育業界歴は10年目。
    現在、東京・埼玉・神奈川の保育園や幼稚園で活動中。
    来年度は栃木・沖縄へ展開予定。

    【資格】
    保育士国家資格、フラワーアレンジメントデザイナー
    【メール】
    info@hanaiku-flower.com