2023.10.15
福山市特集

広島県福山市の伝説

広島県福山市の伝説『蛙岩』福山市港町/港町公園の中にある「蛙岩」という自然石にまつわるお話
深津高地の由来

昔、このあたりに大蛙が住んでいました。

ある時、どこからか大蛇がやって来て大蛙を食べようとしました。大蛙は必死に逃げ回りましたが大蛇を振り切ることはできません。いよいよ大蛇に追い詰められた大蛙は、なんと恐怖のあまり岩戸なってしまいました。

大蛙をたべられなくなってしまった大蛇は、あまりにがっかりして死んでしまい、そのまま島となりました。
この島が現在の深津高地であると伝えられています。

神功皇后にまつわる伝説

昔、暗い夜に神功皇后がこの辺りを船で通りがかりました。

するとどこからか蛙の鳴き声が聞こえてきます。蛙は海に住めないので、近くに陸があるのだろうと考えた神功皇后は、舵を切って船の進路を変えました。しかし、蛙の鳴き声がした辺りには陸はなく、大きな岩礁があったことが分かりました。岩礁が出していた蛙の鳴き声のおかげで皇后の船は沈没をまぬがれたのです。

この岩礁は蛙に似た形をしていたことから、その後「蛙岩」と呼ばれるようになったと伝えられています。