うれしい保育園白金高輪──地域の人みんなで子ども達を育てていくということを大切にしたい
うれしい保育園さんについて教えてください。
当社は、総合福祉企業として介護事業を中心に展開しており、高齢者向けのサービスを長年提供してきました。その中で、人と交わるということを広くやっていきたいという会社としての想いがあり、障がい者向けのサービスや放課後等デイサービスを始め、さらには保育園事業を手掛けるようになりました。2016年台東区谷中に小規模認可保育所を開園し、208年4月に東京と大阪で認可保育所を1園ずつ、昨年の4月に東京と大阪で認可保育所を1園ずつ開園しました。今年の4月にも大阪と、ここ白金高輪の保育園が開園予定で、計7園になります。
また、老人ホームや保育園には厨房があるので、そこから派生してダイニング事業もグループ会社が手掛けています。保育園の給食は、このグループ会社に完全委託しており、こちらの意向を伝えやすく、日常のアレルギー食の対応のほか、食育イベントやおやつなど色いろ協力してもらっています。
この地域に開園した理由を教えてください。
この地域で認可をいただけたというのが理由なのですが、港区としては、現在再開発をしている地域なので、タワーマンションも増えており、子育て世代が増え保育のニーズがあるというところなのでしょう。白金高輪駅にもこれからできるタワーマンションのポスターが貼ってありますし、今年度に限らず来年度以降も子育て世代の方が増えるだろうと思います。
港区白金というと都会的でハイクラスなイメージがあると思いますが、実は結構下町風で、都心と昔ながらの下町がなんとなく融合した面白い地域なんです。保育園の周辺は町会の活動が活発で、町会長さんからも地域のお祭りにぜひ参加してほしいというお声掛けをいただいています。地域の方が自然に保育園に来て、保育園の子ども達も地域の方と自然と関わりを持つことができる地域なんですよ。保育園だけが孤立するのではなく、「地域の人みんなで子ども達を育てていく」ということを大切にして、地域との交流を保育活動の中に取り入れていこうと思っています。
保育やカリキュラムの特長は何ですか?
どんな子どもでも才能を持っていて、やる気で満ち溢れており、成長していく力を持っているという考えのもとに保育を行なっています。
カリキュラムの特色としては、読み書き・計算・音楽・体操が楽しめる子どもを育てていくということで、Y・Y活動という子ども向けの教育プログラムを取り入れています。Y・Y活動というのは、ヨコミネ式で有名な横峯さんと、幼児教育やスポーツカフェを営んでいるコスモスポーツさんが共同で作った、保育園の子ども向け教育プログラムです。うちはまだ新しい保育園なので、先生も新しく入った人が多いんですね。それで各保育園の方向性があまりにも違ったものにならないようにするために、何か柱になるものがあると良いだろうということで取り入れました。これまで保育士の先生達の経験則任せでやってきたものを、一定の方法論に基づいて整理しながらやっていくことで、先生ごとの違いやスキルの高低に関わらず、子ども達が成長していけるようにしたいという想いがあります。
ヨコミネ式というと結構厳しいイメージがありますが、Y・Y活動は保育園の普段の活動の中で、子ども達が楽しみながら体を作ったり、読み書きを学んだりできるようになっています。小学校の教育にスムーズに繋がっていけるような土台を、保育園のうちから作ることを目標にしています。読み書きには一番力を入れており、最終的には本読みを自分で楽しめるようになることを目標にしています。読みというのは人間力の基礎になるという考えがあります。
また、残念ながらうれしい保育園白金高輪は違うのですが、うれしい保育園の中には、ケア21の介護付有料老人ホームが近隣で運営している場合や、幼老施設として併設されている園もあり、敬老会やクリスマス会、運動会など季節のイベントがあると互いに見に行くなど、子どもと高齢者の交流の場を設けています。せっかく会社として高齢者サービスをやってきたのだから、どんどん異世代交流をしたいという想いがあるんです。都会の子どもは、80代のおじいちゃんおばあちゃんと普段から接する機会が少ないと思うので、こういう交流を楽しめるのはわが社ならではの特色だと思います。
保育士の働きやすい環境作りはどのようにしていますか?
当社は介護施設の運営が長い会社なので、夜勤や8時間以上の連続勤務になってしまうこともあり、変形労働時間制を採用しています。保育士も同じです。8時間が月何日という決まりではなく、月の勤務時間が、たとえば30日の月なら171時間などと決まっていて、その中で時間を割り振ってシフトを組むようになっています。発表会のためにどうしても今日準備しなくてはならず、通常勤務後に追加で1時間働いたとします。そうしたら、その分を他の日に1時間早くあがるといった形にするのです。できるだけ残業が出ないような、柔軟なシフトが組める体制にしています。
今後の展望を教えてください。
港区という地域性から外国の方が多かったり教育も熱心という特徴があるので、いずれは英語教育を取り入れても良いかなと思っています。
会社全体としては、一気に認可保育所の全国展開を考えていませんが、保育ニーズが高い地域に少しずつ保育園を作っていけたら良いなと考えています。高齢者だけでなく、子育て世代や子どもに向けたサービスを充実させていきたいです。総合福祉企業を目指しているので、世代関係なく社会を支えるサービスを展開していきたいですね。
ここで育った子ども達に将来どうなってほしいですか?
どんな人とも分け隔てなく接して、社会に貢献できるような人になってほしいですね。社会福祉を手掛けている会社なので、高齢者であっても障がい者であってもそうでなくても、共に手を取り合って生きていく社会を作っていってほしいです。
うれしい保育園白金高輪といえば○○というと?
「子どもも保護者も“うれしくなる保育園”」ですね! もともと保育園名の“うれしい”は、「子どもが生まれてうれしい」や「子どもが『〇〇ができる』ようになってうれしい」など親にとって、子どもができてからの「うれしさの連続」を表した名称になります。
親にとっても子どもにとっても、うれしさをいっぱい感じられる笑顔あふれる保育園を追い求めていきたいと思っています。
うれしい保育園白金高輪
住所
〒108-0073
東京都港区三田5-17-2
アクセス
東京メトロ南北線、都営三田線 白金高輪駅より徒歩7分
開園時間
月~土 7:15~18:15、延長18:16~20:15
連絡先
TEL:03-5795-2310