2026.03.03
保育園訪問【Web限定版】

愛光みなみ保育園サンクレール──園全体で“育ち”を見守る保育

愛光みなみ保育園サンクレール──園全体で“育ち”を見守る保育

愛光みなみ保育園サンクレール 園長:田島 光代さん

愛光みなみ保育園サンクレールさんについて教えてください。

初代愛光学舎理事長の石川順介がキリスト教の宣教により戦後の混乱の中で、「これからは子どもである。子どもたちにしあわせを」という思いから、昭和24年に立川に愛光保育園を開園したことが始まりです。
その後、愛光学舎は複数施設を展開し、2018年4月に「愛光第五保育園」の分園としてこのサンクレールが開園しました。開園から7年間は定員39名で運営していました。
2025年4月からは「愛光みなみ保育園サンクレール」に名称変更し、愛光学舎の6施設目として単体認可園となり、新たに定員42名で運営を開始しています。私自身も今年度4月に法人内の愛光大和田保育園から異動してきました。

園の特徴を教えてください。

立川駅から徒歩5分とアクセスが良い一方、住宅街に一歩入ると静かな環境で、桃色の3階建ての園舎が目印です。1〜5歳の定員42名で、小規模ならではのアットホームで家庭的な雰囲気があります。

保育理念「子どものしあわせ」第一に考え、一人ひとりの個性や思いに寄り添い、丁寧に保育を行なっています。
外部講師の特別なプログラムは取り入れず、日々の生活や遊びの中で子ども達が持っている“遊ぶ力”が育つことを大切にしています。保育者は子どもの「やってみたい」に寄り添い、遊びが深まっていく過程を大切にしています。

幼児クラスは異年齢保育1クラスで、兄弟のように過ごしています。
今年度はすくわくプログラムに参加し、生き物に触れる体験を通して探究心を育んでいます。アゲハチョウの幼虫を育てて羽化まで見守ったり、メダカやクワガタ、カタツムリ、サワガニなど身近な生き物の観察を楽しんでいます。
私自身が飼っているウーパールーパーも期間限定で仲間入りし、子ども達も保護者も興味を持ってくれています。今後は園で小さい個体を育てる予定です。
「楽しかった」「また明日も来たい」と思える安心安全な環境づくりを心がけています。

食育について教えてください。

栄養士2名が献立作成と調理を担当しています。給食時には各クラスを回り、子ども達のメニューに関する質問に答えたり、反応を見ながら食への関心を引き出しています。
その日の給食とおやつを毎日Instagramにも投稿しており、給食室前にも当日のメニューを掲示し、帰り際に保護者と子どもが「今日これ食べたんだ」「給食おいしかった」と会話する様子も見られます。
リクエストメニューは自由にポストへ入れられる仕組みにし、次の献立に反映しています。

夏野菜や秋のシイタケ栽培にも取り組み、収穫したものを給食に出すこともあります。苦手な食材でも「自分で育てた」「目の前で大きくなった」という経験が、食べてみたい気持ちに繋がっています。
また梅ジュースや味噌づくり、魚の解体を通して「命をいただく体験」も行なっています。乳児は野菜ちぎりなど簡単な手伝いから始め、幼児はピーラーや包丁も使って食への興味を広げています。
保育参加では試食ができ、300円で同じ給食を提供しています。

内装のこだわりを教えてください。

子ども達が落ち着いて過ごせるよう、シンプルで温かみのあるデザインを大切にしています。壁で閉じすぎず、乳児室や調理室も窓越しに見えるつくりで、保育や調理の様子が自然に感じられる“開かれた空間”になっています。
安心安全で、保護者の信頼にも繋がる環境づくりを意識し、季節の自然物や飾りを取り入れ、四季の変化を感じられる工夫をしています。

地域ならではの良さについて教えてください。

立川駅から近く、保護者・職員にとっても通勤の利便性に恵まれた環境です。都会的でありながら、同時に緑や文化に触れられる環境も整っており、日常の中で様々な体験ができる地域だと思います。便利さと落ち着きのバランスが取れた子育てのしやすい街でもあります。

当園には園庭がありませんが、少し足を延ばせば自然豊かな公園がたくさんあります。諏訪神社の大きな境内や周辺の公園、ドラマでも使われる「鬼公園」の大きな滑り台など、子ども達が楽しめる場所が多くあります。園庭がない分、外遊びは1時間以上たっぷり楽しむことが多く、子ども達も戸外に出る時間を楽しみにしています。
またモノレールが近いため、園外活動の際の移動もスムーズです。初詣は高幡不動駅まで10分で移動でき、多摩動物公園にも行きやすく、園内活動の中で自然や文化、本物に触れる機会を大切にしています。

地域で7年間運営していることもあり、住民の皆さんに温かく見守っていただいています。外は静かな地域ですが「子どもの声にいつも元気をもらっています」と声を掛けていただくことも多く、ありがたい気持ちでいっぱいになります。

職員が働きやすい環境づくりで工夫していることはありますか?

一人ひとりに目が届く環境を大切にしています。職員同士が相談しやすく、情報共有しやすい点も働きやすさに繋がっていると思います。
保育システムを導入してICTによる業務効率化も進めています。希望休も取りやすく、現在は残業もなく皆定時で上がれています。保育士も栄養士も無理なく長く働ける職場環境です。

行事も見直しており、従来のように“見せるために作り込みすぎる”ことをやめ、運動会は秋から6月開催に変更し、親子でその場で楽しむ「スポーツフェス」として内容もシンプルにしました。子どもの制作物をプログラムに取り入れるなど、過度な負担を減らしています。

有給休暇は入職初日から取得でき、時間単位でも取得可能です。有給休暇とは別に夏休が6月〜9月で8日間取得できる点や、介護・看護休暇も法人独自で有給扱いで取得可能です。
福利厚生制度「ライフアップ立川」では宿泊補助やレジャー割引、お子さんの入学卒業祝い金なども申請でき、利用している職員が多いです。

研修や職員の育成面での取り組みを教えてください。

毎年春に法人内研修として全員参加の不適切保育研修を行い、自分の保育を見つめ直す機会を持つようにしています。また法人内6園の保育士と栄養士による交換研修も行なっており、他園の環境設定や保育の工夫を自園に持ち帰ることができる仕組みがあります。

人間関係を良くするために心がけていることはありますか?

日常的な挨拶や声掛けはもちろんですが、業務以外のささやかなエピソードも共有し、笑い合える関係づくりを大切にしています。園長としても相談を受け止め、話してくれたことへの感謝を伝えるようにしています。良い保育が見えた時はその場で本人に伝えることも意識し、職員の自信に繋がる関わりを心がけています。
職員会議でも良いエピソードや研修で得た視点を共有し、意識の向上に繋げています。面談は年数回行い、正規だけでなくパート職員も対象とし、一人ひとりと立ち止まって話す時間を持つようにしています。

園で育った子ども達には将来どのようになってほしいですか?

今年度は職場体験やボランティアで小学生から高校生まで数多く参加しに来てくれました。卒園児も多く、保育園時代の楽しい経験がきっかけで参加してくれていると思うと嬉しい気持ちになります。
保育園時代に育まれた友達との絆や保育者から注がれた愛情が土台となり、自信を持って挑戦し、困っている人に手を差し伸べられる人になってほしいと願っています。
そして困った時に思い出して立ち寄れる、“何度でも帰ってこられる保育園”であることが理想です。

今後の展望を教えてください。

今年度は単独園となった初年度で、職員同士で試行錯誤を重ねる1年でした。これまで大切にしてきた保育を守りながらも、時代に合わせて職員の意見を反映し、最善の保育を模索しています。
員も4月以降2名増える予定で、産休などに備え余裕を持った採用も進めています。働きやすく長く続けられる理想の保育園を目指して、発展途上の段階です。

他園にはない魅力はどんなところですか?

保育士・栄養士を含め全職員が全ての子どもを把握できる規模の園であることです。クラスを超えて相談や情報共有ができ、園全体で1つのチームとして子どもの成長を喜び合える温かい雰囲気があります。
また立川駅に最も近い認可保育園であること、定員42名でゆったりと一人ひとりと関われる保育を楽しめる園であることも魅力です。

愛光みなみ保育園サンクレール

愛光みなみ保育園サンクレール

住所

〒190-0023
東京都立川市柴崎町3-11-25

アクセス

多摩モノレール 立川南駅より徒歩4分
JR中央線、JR青梅線、JR南武線 立川駅より徒歩8分
JR南武線 西国立駅より徒歩18分

開園時間

月~土 7:30〜19:00(延長保育 18:30~19:00)

連絡先

TEL:042-512-6358
FAX:042-512-6359