北池袋さくらキッズ保育園──本物に触れる。人と繋がる。体験で育つ


北池袋さくらキッズ保育園さんについて教えてください。
北池袋さくらキッズ保育園は、平成30年に開園し、今年で8年目になります。定員は12名。0歳から2歳までの子ども達をお預かりする企業主導型保育園です。
土日も開園し、開園時間も長く設定しているため、働く保護者の多様な生活リズムを支えられる体制を整えています。
年によって在籍する年齢構成には波がありますが、現在は0歳児のニーズが高く、来年度はそのまま繰り上がりで1歳児が多くなる予定です。
小規模だからこそ、一人ひとりの成長や家庭の状況に寄り添いながら、その年その時の“今”を大切にした保育を行なっています。
園の特徴を教えてください。
私達が大切にしているのは、「家庭的なあたたかさ」と「手厚い関わり」です。
小規模園という特性を活かし、子ども達一人ひとりの表情や気持ちを丁寧に受け止めながら過ごしています。その中でも、特に力を入れているのが食育です。
食育では、「本物に触れる」ことを大切にしています。
年に一度、千葉県の稲作を行なっている場所を訪れ、田んぼの風景や土の感触を体験します。小湊鉄道沿いにある上総大久保という地域に無農薬で稲作をしている友人がいて、そこに遊びに行っています。無農薬なので虫も多く、子ども達は虫と触れ合いながら自然を体感しています。
そこから届いた野菜を実際に見て、触って、遊んで、味わう。生の魚を取り寄せ、匂いを嗅いだり、手で触れたりしてから食べることもあります。
また、季節の果物にも触れます。さくらんぼの時期には、実際に実がなっている枝を送ってもらい、どうやって実が育つのかを目で見て体験します。近隣で借りている畑では、水やりをしながらトマトを育て、収穫する経験もしています。
都会にある園だからこそ、意識的に「土に触れる」「植物に触れる」機会を多く設けています。
給食は自園調理で、食材はオイシックスを利用しています。
今後は新しい取り組みとして、神奈川県南足柄市へのツアーも企画しています。みかん狩りなど、季節を感じられる体験をしたいと考えています。
0〜2歳の子ども達なので、こうした遠出の活動は必ず保護者と一緒に行い、園と家庭が一体となって体験を共有しています。




他に力を入れている取り組みはありますか?
これまでも続けてきた取り組みとして、外部の先生を招き、体を動かす経験を大切にしています。ダンスや体操など、専門性のある大人と関わることで、子ども達の発達を自然に引き出していくことを意識しています。
体を動かすことも、音楽も、どちらも大切にしています。
生の音に触れる機会として、音楽コンサートを行なったり、打楽器の演奏者を招いて実際に音を鳴らしてみたりしています。昨年は、打楽器の演奏者と保育士が一緒に合奏を行い、子ども達が様々な音や楽器に触れる時間をつくりました。
日々の保育では、「月曜日はこれ」といった固定のカリキュラムは設けていません。天候や子ども達の様子を見ながら、晴れた日はできるだけ散歩の時間を長く取り、歩く距離を伸ばすことを意識しています。体力の基礎づくりを、日常の中で積み重ねています。
普段の活動ではどのあたりの公園に行くことが多いですか?
この辺りは公園の数が多く、特定の公園に固定はしていません。
砂遊びをしたい日は近くの公園へ、たくさん歩きたい日は少し遠くの公園へ。その時その時の子ども達の興味や流行っている遊びに合わせて選んでいます。
大きな公園もありますし、こじんまりとした公園もあり、使い分けながら日々の散歩を楽しんでいます。


地域ならではの良さについて教えてください。
地域との繋がりがとても温かいところです。
町会のお祭りに参加したり、防災訓練に保育園として参加させてもらったりしています。お神輿が出ると、みんなで渡御を楽しむこともあります。
私自身、豊島区の育成委員も務めているので、地域の方々と顔の見える関係を大切にしています。防犯の意味も含めて、町の行事には積極的に参加するようにしています。
また、近くに老人ホームがあり、そこへ遊びに行くこともあります。施設内を探検したり、おじいちゃん・おばあちゃんに「こんにちは」と挨拶をしたりと、自然な交流を大切にしています。
ハロウィンにはお菓子をいただいたり、暑い時期には無理のない距離で気分転換として訪れたりと、短い時間でも地域の方と触れ合う機会をつくっています。
保育士さん達が働きやすくなる環境づくりとして、取り組んでいることはありますか?
私達の園では、昼食の時間をとても大切にしています。
お昼ごはんは、全員が園で一緒に食べています。同じ時間・同じ空間で食卓を囲むスタイルです。その時間に、保育の話はもちろん、家庭のことやプライベートなこと、これからの保育についてなど、自然と色々な話が生まれます。
お弁当を持参する先生はいなくて、子ども達の給食で余ったものを使うこともありますし、園の保育士の中にお弁当屋さんをやっている先生がいて、その方のお弁当を頼み、おかずとして食べることもあります。
「同じものを一緒に食べる」という時間が、自然なコミュニケーションの場になっています。雰囲気としてはとてもフラットで、自然と距離が縮まる時間ですね。
私がいない時でも、先生同士で飲みに行ったりしているようで、関係性はとても良いと思います。
保育士さん達の質の向上という点では、研修などの取り組みはありますか?
メイトという保育研修を行なっている会社があり、そこには必ず何名かの先生が参加するようにしています。
そのほかにも育成協会の研修を受けたり、地域の専門家を招いて「地域保育とは何か」というテーマで話を聞いたりと、園の中だけに閉じない学びを大切にしています。
色々な人の視点に触れることで、保育の引き出しを増やしていけたらと考えています。
職員間の関係づくりで意識していることはありますか?
リーダーの先生を中心に、職員一人ひとりの声をしっかり聞くことを大切にしています。「何か不安なことはないか」「困っていることはないか」を日常的に確認し、思いをため込まない環境をつくるよう心がけています。
一人ひとりの意見を尊重しながら、みんなが気持ちよく働ける環境をどう作るかを、常に考え続けています。


こちらの保育園で育った子ども達に、将来どんな姿になってほしいですか?
私達は、0〜2歳の子ども達に対して強い使命感を抱いています。この時期は、性格や人との関わりの土台が作られる大切な時間だと思っているからです。
だからこそ、子ども達にはお父さんお母さんとより良い関係になってほしいと思っています。そして、「何が好きなのか」「何が得意なのか」を自分で理解して、なおかつ保護者の方もそれを把握した上で卒園し、活かしていってほしいと願っています。
卒園後もふらっと遊びに来てくれるような、そんな関係が続く園でありたいですね。
今後の展望を教えてください。
たくさんの保育士さんに園を見に来てほしいと思っています。先生達同士が仲良く、どう連携して保育をしているのか、その空気感を感じてもらえたら嬉しいですね。
また、園ではパネルシアターにも取り組んでいます。集中して静かに見たり、盛り上がったりする時間を通して、子ども達の集中力を高めています。
体操やリトミックなど、それぞれの先生が持っている“得意”を活かしながら、「自分の技を保育に活かせる先生」を増やしていきたいと考えています。
北池袋さくらキッズ保育園といったら?
他ではなかなか体験できない「本物に触れる経験」だと思います。
生の魚に触れたり、田んぼへ行って生産者の方と直接話をしたり、餅つきでは畑で作った人が実際に来て一緒に行なったりします。
食、農業、文化、地域のお祭り。地域の人達と挨拶を交わし、「かわいいね」と声をかけてもらえる環境。そうした外部との関わりがとても多い園だと思っています。
子ども達が「やったことのないこと」「見たことのないもの」に出会える場所。
北池袋さくらキッズ保育園の一番の強みは、まさに体験の豊かさだと思っています。
北池袋さくらキッズ保育園

住所
〒170-0011
東京都豊島区池袋本町1-40-10 コープオリンピア1F
アクセス
東武東上線 北池袋駅より徒歩3分
開園時間
月~日 7:15~20:15
連絡先
TEL:03-6914-0699



