ソラストえばら保育園──声を聞き、体験を広げる。子どもの「やってみたい」を形に


ソラストえばら保育園さんについて教えてください。
2019年に設立して、今年で7年目になります。定員は0歳が9名、1歳が15名、2歳が18名、3歳が20名、4・5歳がそれぞれ21名で、全体としてはかなり大きな園になっています。
園舎や設備について教えてください。
駅から近い都内の立地なのですが、3階建てで広い遊戯室や園庭、それから畑まであるんです。都会の中ではなかなか珍しい環境なので、子ども達に色いろな経験をさせてあげられる。子どもの数は多いですが、施設の広さがあるので、窮屈さを感じることなくゆったりと活動できています。建物そのものが、子ども達の活動を支えてくれているように思いますね。そこがうちの園の大きな強みかなと思っています。
具体的にはどんな保育をされていますか?
子ども達が「楽しい」と思えることを中心にしています。そのために職員同士で話し合い、子ども達の声を吸い上げて、行事や活動を企画・実行する形です。
例えば子ども達が「やってみたい!」と言ったことを、できるだけ実現してあげる。そしてその経験から次に繋がる保育を考えていく。そうやって毎年毎年、新しいことに取り組みながら進めていますね。


手作りのおもちゃを作っていると伺いました。
そうなんです。職員ももちろん作りますが、子ども達のアイデアを取り入れながら、一緒に作ることが多いです。
例えば「ウーバーイーツのリュック」を作ったことがありまして(笑)。そのリュックを背負って、ままごとで作ったお弁当を別のクラスに届けに行ったんです。
そういう遊びは、若い先生達の新しい発想と、ベテランの先生達の知識を組み合わせてできあがるんですよね。現代の子ども達に合わせて、みんなが楽しめる保育をつくっていこうという工夫です。

まさに子ども主体の保育ですね。
そうですね。例えばプラネタリウムに行った後、「また行きたい!」という声が子ども達から上がりました。そこでAmazonで家庭用のプラネタリウムセットを購入して、園内で「プラネタリウムごっこ」をしました。
行けなかったクラスの子ども達も園で体験できましたし、「行きたい」という気持ちを叶えることができた。こういうちょっとした声を拾って、「どうすれば実現できるか」を職員で考えるんです。そこから新しい保育が生まれていくのだと思います。
食育について教えてください。

園に畑があるので、季節ごとに野菜を植えて子ども達と一緒に育てています。多くの園ではプランターを使っていると思うんですが、うちは畑がある分、土を触ったり水やりをしたりする機会が多いんです。
収穫した野菜は給食室にお願いして調理してもらって、みんなで食べます。自分達で育てたものを食べる体験は、食育としてすごく大きいですよね。今は初めてお米づくりにも挑戦しているところです。
地域ならではの良さはありますか?
大きな商店街が近くにいくつもあって、お散歩でよく行きます。そこで八百屋さんや魚屋さん、お肉屋さんなど、専門のお店を見ることができるんです。
スーパーだけでは分からない「本物のお店」の姿を子ども達に見せられるのは、この地域ならではですね。お店の人に「こんにちは」と挨拶したり、地域の方と自然にコミュニケーションが生まれるのも良い環境だと思います。保育をする上で、とても恵まれていると感じています。
職員が働きやすい環境を作るために心がけていることはありますか?
私はやっぱり、日々のコミュニケーションが一番大事だと思っています。当たり前の挨拶や「ありがとう」といった感謝の気持ちは、必ず職員に伝えるようにしています。
「風通しの良い職場」と口で言うのは簡単ですが、それを本当に実現するには、しっかり話し合うことが必要ですね。先生達の話を聞いた上で、私の意見を押し付けるのではなく、どうしていくかを一緒に考える。職員の意見を尊重して取り入れることが大切だと思っています。
だから離職率も低いのですね。
そうだと思います。あとは、私自身がいつでも相談に乗れる雰囲気を出すようにしています。気分に左右されず、誰に対しても平等に接すること。保育士だけでなく保護者とも、常に笑顔で接することを意識しています。
スキルアップや研修についてはどんな取り組みがありますか?
キャリアアップ研修にはもちろん参加していますが、園独自でも工夫しています。
例えば主任は他園の見学に行き、そこで学んだ良い取り組みを園に取り入れられるか検討します。また、ソラスト全体で年に一度フォーラムがあり、他園の取り組みを動画で見たり発表を聞いたりする機会があります。
その後、職員同士で「うちでもやってみたい」「こういう風にアレンジできる」と意見を出し合い、実現可能なものは園で取り入れています。他園の工夫を学ぶことで刺激を受け、日々の保育にも活かせるんです。


この園で育った子ども達には将来どのように育ってほしいですか?
4、5歳になるとクラスごとに、例えばたいよう組だったら「たいよう会議」のような会議の時間を設けています。そこで1つの議題に対して、子ども達が意見を出すんです。意見が間違っていても、正しくても、とにかく相手に伝えることの大切さを学んでほしいと思っています。
それから、多様性も意識しています。色いろな国の子どもや文化があっても、それを否定せず受け入れられる子どもになってほしい。そのために、意見が言いやすく、聞きやすい環境を保育の中で作っています。
今後の展望について教えてください。
開園直後にコロナ禍になってしまったので、地域との交流がなかなかできませんでした。今は少しずつ復活してきているので、地域の方も参加できる園のイベントを企画したいと考えています。
みんながいつでも遊びに来られる園の環境を作ることで、地域と子ども達が繋がり、より豊かな保育に繋げていきたいですね。
(MiRAKUU vol.53掲載)
ソラストえばら保育園

住所
〒142-0053
東京都品川区中延二丁目6番4号
アクセス
東急池上線 荏原中延駅より徒歩4分
東急大井町線 中延駅より徒歩10分
都営浅草線 戸越駅より徒歩10分
開園時間
月~土 7:30~19:30
連絡先
TEL:03-6421-6311
FAX:03-6421-6331



