体力消耗していませんか?
今年も厳しい暑さの夏でしたね。大人も子どもも、食欲が減ってしまったり寝不足であったり、健康を持続するのに苦労されたことと思います。暑さはもう少し続きそうな予感がします。
今回はインドの伝統医療「アーユルヴェーダ」からヒントをもらい、この季節の過ごし方のヒントをご紹介します。
消化力をあげましょう
「アーユルヴェーダ」の考え方の中で、重要視されているのは消化力です。簡単に言うと、食べたものが正しく消化されると栄養が行きわたり、消化がうまくいかないと未消化物が溜まり、体の不調につながるといわれています。
夏は、つい冷たい飲み物を多く取りますが、内臓は冷えると機能を発揮できなくなりますし、頻繁に胃袋に水分が流れ込むと胃液も薄まるので、消化力はあまり良い状態とは言えません。
消化力を上げるためには生姜やワサビが良いそうです。(使いすぎると熱が上がりますのでご注意を)
この時期、薬味をきかせた冷ややっこや麺類を食べたくなると思いますが、理にかなっているといえますね。夏野菜と薬味を一緒に食べるのもおすすめです。筆者は麵つゆに生姜または、わさびを入れたものにトマトやキュウリを半日ほど付け込んで食べています。食欲がない時にも箸がすすみますので、ぜひお試しください。
運動は頑張りすぎないように!
日々の運動習慣は大切!ということを皆さんがご存じだと思いますが、顔を赤らめて大量の汗をかくのはあまり良いことだとは言えません。
アーユルヴェーダでは、「ほんのり汗をかく程度の運動」というように言われています。
涼しい時間の散歩や水泳が良いということが参考文献の中にも書かれていますが、不要不急の外出を控えなければならない今の時期は、自宅のお風呂でストレッチを楽しむというのはいかがでしょう。ぬるめのお風呂の中でできる運動をいくつか紹介します。
くれぐれも、滑らないよう無理の無い範囲内で行ってください。
体操座りで座り、上体を少しずつ後ろに傾けていきましょう。
背骨を上に伸ばすように…
腹筋を使わないと維持できないのでお腹を引きこむように行います。
座った状態から両足を浮かせます。
足は、バスタブで支えても良いです。
下半身はそのままで上半身を左右にねじります。
ゆっくり行いポーズを保持すると良いですね。
正座で座り、上体を後ろに倒しながらお尻の後ろに手をつきます。
指先は足方向に向けましょう。
ここからゆっくりお尻を上げ体の前面を伸ばしていきましょう。
胸を上向きにするよう意識すると、肩甲骨の可動域にもアプローチできます。
十分な睡眠を
体力回復には睡眠が大きく関わってきます。しかし寝苦しい夜はぐっすり眠ることが難しいですね。体に熱が籠ると寝つきにくくなりますので、熱を逃がすことが必要です。
就寝2時間程度前に入浴すると、寝る時に体温が下がるので入眠しやすいと言われています。
もう1つ、ココナッツオイルで膝下のマッサージをしてみるのも1つの方法です。
ココナッツオイルは体を冷やす性質がありますので、熱を逃がすのに役立ちます。塗り方はご自身が心地よければこだわりません。手のひらにティースプーン1匙程度のオイルをとり、ボディークリームと同じ感覚でお試しください。
温度差が大きい中で生活していかないといけない私達ですが、一生付き合う自分の身体をどのように扱うか、楽しみながら考えていけたらいいですね。ここから行事が多くなる季節に入っていきますが、無理の無いようお過ごしください。
参考文献:『やさしいアーユルヴェーダ』著/上馬場和夫
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保育者養成校教員 Yoga.ed トレーナー
Yoga Laboratory ~ 先生達のセルフケア研究会 ~ 代表
ホームページ: yoga-labo.tokyo/