第5回 現場の先生達からのQ&Aにお答えします──園の魅力発信! 保育士のアイ先生のSNSの教科書

第5回は、これまでの記事を読んでくださった皆さんから寄せられたご質問にお答えしていきます。保育現場ならではの視点やリアルな疑問にアドバイスをお届けします。
アイデアが尽きたとき、私はこんな工夫をしています。
- アピールしたいことを“受け取り手”の視点で考えてみる
「保育学生なら?」「20代の保育士なら?」「ママさん保育士なら?」誰に届けたいのかを意識すると、伝え方の角度が自然と見えてきます。
- 他業種のSNSからもヒントをもらう
福祉・医療・教育など、保育に近い分野の投稿からアイデアを得ることも。
“アウトプット”だけでなく、“インプット”も大事にしています(※もちろん丸パクリはNGです)。 - 視聴者と対話する気持ちで投稿する
「みなさんはどう思いますか?」と問いかけるスタイルもおすすめ。コメントが集まりやすく、思わぬ共感がバズに繋がることもあります。
SNSに苦手意識を持つ方がいるのは自然なことですし、無理に巻き込む必要はありません。最初は理解を得られなくても、SNSの目的やメリットを「園全体の価値向上」として、丁寧に伝えることは大切です。
例えば
- 求人での応募数が増えることで、ミスマッチのない職員と働ける
- 撮影や投稿を通してチーム内の会話が増え、雰囲気がよくなる
- 発信を通して、自分達の保育の魅力を再認識できる
全員の理解を得られなくても、まずは数人で無理なく楽しく始めていき、徐々に輪が広がっていくことも。保育と同じで、それぞれのペースを大切にしていけたらいいですね。
私の考えとしては、基本的に1つのアカウントで十分だと思っています。もちろん、しっかりと2つを運用できるリソースがる場合は分けてもよいですが、現場で無理なく続けるためには分けない方がスムーズです。
「保護者も見るのに“保育士募集”って言いにくい……」という声もありますが、今は保育士も保護者向けのSNSを見たり、保護者も採用情報に関心をもったりと、見る人も多角的な情報収集しています。
むしろ、どちらかに偏りすぎるとアカウント全体のエンゲージメントが下がってしまうことも。魅せ方や表現を工夫しながら、1つのアカウントで両方に届ける形が現実的です。
素敵なご質問ありがとうございました。その他のご質問はinstagram(@hoikushi_ai)でも募集中で、回答もしていきます!
次回は、「応募数に繋がる! SNSプロフィール設計と導線の整え方」です。園の魅力がしっかりと伝わる“アカウント設計”について解説していきます。
(MiRAKUU vol.52掲載)
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- SNS総フォロワー数5万人の元保育士インフルエンサー!
保育士をしていた経験から作成した「保育士あるある」のショート動画の多くが再生数ミリオン超えを達成!
保育園の採用支援や保育士のキャリア相談にも携わりながら、保育業界を明るくするインフルエンサーを目指しています。
全4回のコラムを通して、一緒に園の魅力を最大限発信するコツをマスターしましょう♪