まつやま保育園──遠くても、通いたい、「生きる力」を育む保育園


園の充足率はどのような状況でしょうか?
おかげさまで、5園全て定員を超える状況となっております。人員不足などの問題を抱えることもなく順調に運営できております。海外に駐在中の方の一時帰国の際の一時預かりの希望などもお問い合わせいただいています。現在、新たに産前産後事業にも参画しているのですが、地域のニーズとして重宝していただいています。来年4月より児童発達支援事業施設もオープンする予定です。
園舎などのこだわりについて教えてください。
私が元々住宅関係の仕事をしていたこともあり、デザインにはこだわりをもっています。園舎は木造で木の温かみを取り入れつつ、スタイリッシュな空間で子ども達の感性を磨きながらも、自宅にいるようにリラックスして過ごしてほしいと思っています。しっかりとコンセプトを持ち、その地域に必要なハードを創っていくということを意識しています。


「遠くても、通いたい保育園」について教えてください。
7~8年前に、このままいくと姉妹園がある龍ケ崎市は少子化と共に存続が厳しくなる地域だなと思ったことをきっかけに、遠くからでも来たいと思えるような園を作りたいと思いました。現在、10~15%の園児が市外から通っています。
子ども達が裸足・薄着でイキイキと楽しそうに過ごしていることが保護者のみなさんが安心して当園を選んでくださっている一番の理由かと思います。あとは食に対してもすごく高評価いただいております。また、スタッフもとても明るく、イキイキとしていてスタッフ同士の仲が良いところなども当グループの強みだと思っております。
「すべての子どもの幸せ願って」という法人理念を基に、今後は障がいを持つお子さんの支援はもちろん、産後ケアに力を入れること、また、不登校のお子さんや塾に通う経済的余裕のないお子さんの学習支援など、小・中学生の居場所づくりについても力を入れたいと考え、実際に動き始めています。


保育の質を上げるための取り組みについて教えてください。
「否定語を使わない」です。「ダメ」とか「〇〇できないの?」「廊下は走るな!」とかいった表現は日常で使いがちですが、そういった言葉は肯定語で表現していくようにしよう! ということをまず徹底しました。肯定語での言葉かけを意識していくことで結果として、不適切保育の防止にも繋がりました。また、そういう保育をしたいと同じ意思を持つスタッフが集まってくれるようになりました。
「スタッフ同士もフラットな関係を築いていく」ということが大前提としてありますが、現場にどのように浸透させていくかというと、当法人ではキャリアパスをしっかりと作成しております。どういった人と一緒に働いていきたいか理想とするスタッフ像をきちんと文章化して採用活動を行なっています。
また、入社後はどういったステップを踏んでいってほしいかをステージごとに明文化しており、年3回、評価・面談する機会を設けております。賞与面談を含めると年5回、振り返りと面談を通して個々の課題に向き合っていくようにしています。そこから組織としての課題解決、メンタルケアにも繋がっていくような仕組みづくりをしており、人材育成で一番力を入れています。

コミュニケーションで気をつけていることなどあれば教えてください。
伝わるコミュニケーションを心掛けています。就業規則や給与体系などはしっかりと可視化して、どのポジションでどの役割をこなしたらどれぐらいの報酬がもらえるのかなど、分かり易く伝わるようにしています。また、大切なことに関しては、必ず動画などで全員に同じように自分の口から伝わるようにしています。信頼を築くためにはとても重要なことと考えています。
食育で取り組まれていることはありますか?
給食の主食は玄米ご飯のみで提供しています。グルテンフリーで、パンや麺類は提供しておりません。地元の農家から無農薬玄米を直接購入しています。肉や野菜も地元の精肉店や八百屋から購入するようにしています。
自分達で作ることにも挑戦しています。毎日のお米は自分達で砥いで炊いています。また、畑で季節の野菜を育てています。


教育プログラムでこだわって取り組まれていることはありますか?
体幹や空間認知力を育むため、斎藤公子氏のリズム遊びを毎日日課として行なっています。年長クラスになるとアンガーマネジメントや文字指導なども取り入れています。月に1度、外国人講師を招いて英語で遊ぼうというクラスもありますが、そこに力を入れるというよりは基本的には毎日めいっぱい遊ぶようにしています。散歩にもすごく出かけます。遊びの中で楽しく学べるようにしています。

この園で育った子ども達には将来どのようになってほしいですか?
今の子ども達には過酷な未来が待っていると思うのですが、そんな中でも人間らしさを大切にしてほしいです。食べる力、コミュニケーション能力、自己肯定感など、人の根っこにある強さが必要になってくるかと思うのですが、本当の意味での「生きる力」を身につけていってほしいと思います。
まつやま保育園といえば〇〇。この〇〇に入る言葉は?
「子どものパラダイス」です。「地域に根ざした子どもの園」を理念にこれまでやってきましたが、地域になくてはならない保育園になりつつあるのではないかと実感しています。常に子ども達にとってのパラダイスと呼べる場所でありたいと思います。
まつやま保育園

住所
〒302-0109
茨城県守谷市本町4210
アクセス
関東鉄道常総線 南守谷駅より徒歩7分
開園時間
開園時間 月~金 7:00~19:30、土 7:00~18:30
延長時間 月~金 18:00~19:30、土 18:00~18:30
連絡先
TEL:0297-48-7843