元気キッズ第二朝霞根岸台園──「みんなちがって、みんないい」。子ども達が持つ無限の可能性を信じ、未来につながる子ども達の今を大切にする園
園舎などのこだわりについて教えてください。
建物に使用する色は基本的に3色までとし、造形物は子ども達の作成したものを飾るようにしています。キャラクターものは子ども達の注意がキャラクターに集中してしまうので使用しないようにしています。おもちゃについても定期的に入れ替えをし、常に子ども達にとって最善であろう環境を整えるようにしています。たとえば、5歳児がいて、実際には3歳児程度の精神年齢だとすると、3歳児用のおもちゃが用意されているべきだと私達は考えます。それが本来の「子ども主体の保育」であり、「職員が満足する保育」ではなく、「子どもが満足する保育」を行いたいと私達は考えています。保育方針でもある「子ども主体」について本来どうあるべきかを常に念頭に、「ピラミーデ」という幼児教育法など良いと思われるものはすぐに取り入れるなど、本当の意味での「子ども主体」となるよう日々保育に従事しています。
発達支援にも力を入れていらっしゃいますね。
運営する保育施設が増え出会う子ども達の数も増えるにつれ、発達に課題がある子ども達も多く出会いました。一人でも多くの子ども達の笑顔のために、児童発達支援事業を立ち上げました。「保護者の笑顔は子ども達の笑顔につながる」その想いから、当時は療育施設も母子通所が一般的な中、母子分離の施設を開所しました。24時間子どもの発達と向き合うことを求められる保護者が、時間的にも精神的にもゆとりを持つことができれば、保護者の笑顔が増え結果として子ども達も笑顔になると考えたからです。同業の方からは発達支援施設は元気キッズの保育園に通っているお子さんばかりかと思われがちですが、内訳としては1割程度です。基本的には地域の園へ通っている子達がほとんどです。
また、当園では「ケアラーをケアする」をモットーに、職員にも自分自身を大切にしてほしいと話しています。保育園からはじまり、保育型やペア型などの児童発達支援、保育所等訪問支援、病児保育、学童保育、相談支援事業など地域に必要だと感じたものを積極的に推進してきた結果、今に至ります。
食育について教えてください。
当園は「みんな一緒に」を大切にしていますので、アレルギーのあるお子さんが別テーブルや別献立で食事するのではなく、全員で一緒に同じ食事ができるよう3大アレルゲンである鶏卵・牛乳・小麦を一切除去した献立になっています。
また、使用する食材はスーパーでまとめて購入するのではなく、米は地域の農協から、野菜や魚なども地域の八百屋、鮮魚店、精肉店からそれぞれ購入し、自園調理しています。
保育の質を上げるために何か取り組まれていることはありますか?
研修を積極的に開催しています。理念、想い、行動指針など含め元気キッズで働く上で大切にしたいことがまとめられた職員向けのフィロソフィーブックというものがあり、研修でも使用しています。また、「①挨拶をする、②礼節を心得る、③人の話を聴く、④自分の意見を伝える」を元気キッズ 4つの約束として大切にしています。一見基本的なことのように思えますが、それらが浸透することで職員同士も、地域の方々とも良好な関係を築くことができ、風通しの良い環境を作ることができると考えます。
採用についても、人として魅力的であるかどうか、を大切にしています。チームとして力を合わせてやっていくことができる人と一緒に働きたいと思っていますので、その仕組み作り、採用活動、広報活動を進めています。その上で、スキルを身につけることができる環境づくりをすることが重要だと考えます。
コミュニケーションなどで工夫していることがあれば教えてください。
ミーティングを行う際はアイスブレイクとして、まずゲームをして場を和ませ、職員一人ひとりが素を出して率直に意見交換がしやすいようにするなど工夫しています。日々のコミュニケーションが大切だと考えていますので、日ごろから積極的に声掛けするようにし、お互いに相談しやすい雰囲気づくりに努めています。LINE WORKSを活用しており、自施設の職員だけでなく、法人内の施設長同士でも事業の垣根を越えてすぐに相談できるような環境になっています。また、職員の行動指針として「今よりいいと思ったことは、とりあえずやってみよう」と掲げており、職員の意見やアイデアが通りやすい環境です。
この園で育った子ども達には将来どのようになってほしいですか?
私達の保育では「20年後の子ども達の世界はどうだろうか」を基準にしています。子ども達には自分の人生をコントロールできる力を身につけてほしいと思っています。そのためには、決断できる力・考えることができる力・自分の意見を言える力・助けてと言える力、が大切だと考えています。そういう力を身につけるためには豊な経験を通し、様々な感情を学ぶ必要があると思います。子ども達にとっての居場所と舞台を準備できるように職員はバックアップして見守ります。
また、当園はインクルーシブ保育や障がい者雇用を行なっていますが、「頑張れる人が頑張れる世界」だけではなく、「頑張れない人もいるよ、ということを知っている世界」が当たり前になってほしいとの想いからでもあります。
元気キッズ第二朝霞根岸台園といえば〇〇。この〇〇に入る言葉は?
「民主主義」です。子どもの権利や働く人の権利をしっかりと認め、社会にとって何が必要なのかを対話していくことを常に考えています。子ども達の元気の形は様々だと思っています。外で走りまわることだけでなく、じっと集中している姿、泣くこと、その全てがエネルギーだと思います。どんな元気も大切に受け止め、子ども達はもちろん、親御さん達も職員達も全ての人が元気でいてほしいと思います。
元気キッズ第二朝霞根岸台園
住所
〒351-0005
埼玉県朝霞市根岸台5-2-18
アクセス
東武東上線 朝霞駅より 徒歩5分
開園時間
開園時間 月~土 7:00~18:00
延長時間 月~土 18:00~19:00
連絡先
TEL:048-487-7955