保育士必見! 子どもの第一次反抗期「イヤイヤ期」の対応術
子どもの成長スピードには個人差がありますが、2歳前後になると徐々にコミュニケーションが取れるようになってきます。
小さな子どもたちと一緒に遊んだり会話ができるようになると保育も楽しくなりますが、その一方で子どもたちの成長に戸惑うこともありますよね。
とくに2歳前後になると、第一反抗期ともいわれている「イヤイヤ期」がやってきます。
何事にも「イヤイヤ……」と首を横に振る子どもたちには、保育士としてどのような対応をしたらいいのでしょうか。
今回は、イヤイヤ期に突入した子どもたちに対する保育士の対応術をご紹介いたします。
まずは「イヤイヤ期」の原因を知ろう!
「給食を食べるのがイヤ!」「お着替えもお遊びもしたくない!」このように、さまざまなことを嫌がるイヤイヤ期の子どもたちは、保育士にとって悩みの種となるでしょう。
いけないとは分かっていながらも、つい厳しい口調で注意をしたり叱ったりしてしまうこともありますよね。
しかし、イヤイヤ期は子どもたちが成長している証。自我が芽生え、自分の意見を主張できるようになったという証拠です。
イヤイヤ期に突入した子どもへの接し方は難しいですが、成長の証として見守ってあげましょう。では次に、具体的なイヤイヤ期の対応術をご紹介します。
保育士必見! イヤイヤ期に入った子どもへの対応術
・子どもの「イヤイヤ」に共感する
子どもがイヤイヤと泣いたり騒いだりするのは、「イヤ」という気持ちをうまく言葉にすることができないためです。
お片付けタイムのとき、お片付けをせずにイヤイヤと言って保育士の言うことに反抗するのは「お片付けをしたくない。まだ遊んでいたい」という言葉の代わりなのです。
このような子どものイヤイヤに上手に対応するには”共感”をしてあげることが重要なポイントになります。
「お遊びするのは楽しいね。でもお片付けすることも大切なんだよ」
「お遊びは楽しいけど、お片付けをしたらおいしい給食が待っているよ」
このように、子どもの気持ちに寄り添い合い、共感をしながら言葉に表してあげましょう。
代わりに気持ちを言葉にしてあげることで、イヤイヤと言って騒いでいた子どもを少しずつ落ち着けることができます。
・たくさん運動をしてエネルギーを消費させる
イヤイヤを未然に防ぐためには、お外遊びでたくさん体を動かせてエネルギーを消費させてあげるという方法も1つの手といえます。
イヤイヤとだだをこねながら大声で泣くという行動は、いくら元気いっぱいな子どもたちでも疲れてしまうもの。
イヤイヤができないくらいにエネルギーを使わせて、給食やお昼寝で休憩をすれば元気があり余った子どもたちでも静かに落ち着いてくれるでしょう。
・イヤイヤを我慢したときには褒めてあげる
いくらイヤイヤ期とはいえ、保育士としてきちんと注意したり叱ったりしなければならないシーンもありますよね。
子どもたち同士のケンカやルール違反があったときには、きちんと目を見て注意をしてあげましょう。
そしてイヤイヤを我慢できたときには、「○○くんは偉いね」と褒めてあげるのがポイントです。少し大げさなくらいに褒めてあげると、次からも褒められようとしてイヤイヤを我慢することが徐々に増えていくでしょう。
イヤイヤ期に突入した子どもたちには悩むこともありますが、まさに今成長過程にあると考え、貴重な時期に立ち会えているとして温かい気持ちで接してあげることが大切です。
上手にイヤイヤ期の子どもたちをコントロールして、保育士の仕事を楽しみましょう。