複数担任制で抱えやすいストレスと解決法
保育園で複数担任を任された保育士たちが抱えやすいトラブルやストレスは、自分一人だけではなかなか解決しないもの。ストレスを感じる理由から解決策を考えて、笑顔で働くためのコツを身につけていきましょう。
「複数担任」ストレスの原因
複数担任とは、複数の保育士が協力してひとつのクラスを担当することを指します。しかし、一人で担任を行う場合と比べ、ストレスが多い働き方だと感じている方も少なくありません。
なぜ複数担任という働き方がストレスになるのでしょうか。よくある原因を以下にまとめています。
・保育士同士の保育観が違う
・3人以上になると意思疎通や情報の伝達が難しくなる
・相性が合わない保育士同士で組まされてしまった
・各保育士で保護者への対応に違いがある
複数担任の問題を解決する方法
保育士同士のチームワークがうまくいかず、ギクシャクした状態が続いていると子どもたちもそれに気づき、先生と子どもの間に距離ができてしまいます。
先生と子どもの間に隔たりがあると子どもの成長にも影響を与えてしまうかもしれませんので、解決法を見つけストレスを抱えずに働ける環境づくりをしていきましょう。
1. 保育士同士で話し合いをする
まずチームとなった複数担任同士で話し合うことが重要です。保育士同士で得意不得意を理解し合い、分担などしてお互い補い合えると保育の質を高めることにもつながります。
例)「ピアノが上手い先生には演奏を担当してもらう」など先生の得意不得意ごとに役割分担する。
2. 連絡事項や相談をこまめにする
複数担任になると意思疎通や連絡事項が全員に行き渡らなくなる場合があります。
保育士同士で情報や状況を共有する際にトラブルが起きるのを防ぎましょう。
例)保護者からの連絡など、流動的に更新される情報の伝達は子どもにいたずらされないよう、壁の上のほうにホワイトボードなどを設け、逐一連絡事項を書き込むようにするのも良いかもしれません
3. 一人担任制の希望を出す
1や2を試してみても上手くいかないと感じたら、園長先生に一人担任制にしてもらうよう希望を出してみるのも方法のひとつです。
4. 転職を考える
3までを試し、どうしても複数担任制に限界を感じた場合、転職を考えるのもひとつの方法です。
転職先を探す際は一人担任制で働ける環境にあるかを中心に確認していきましょう。
複数担任ならではのメリット
複数担任はストレスを抱えやすいという側面がありますが、上手に機能させることができれば十分メリットの大きい働き方でもあります。
例えば保育士同士で仕事を分担し、それぞれが得意とする業務を担当することができれば、大幅に負担を軽減させることができるはずです。
児童の対応に悩んだとしても、さまざまな立場・観点から対応策を考えることができ、一人では解決できなかった問題もすんなりと解決できるかもしれません。
複数担任制にせよ、一人担任制にせよ、それぞれ長所・短所が存在します。どちらが働き方として優れているかと一概に言い切れるものでもありません。また、その働き方が自分に合っているかどうかも重要です。
まずは複数担任制のどういった部分にストレスを感じているのかを見極めること。今回紹介したように、工夫次第で解消できる問題があるかもしれません。
一通り試したうえで、それでも自分と合わないと感じた場合は、転職を視野にいれて行動することをオススメします。