2017.11.28
保育士のライフスタイルを輝かせる

保育士が実践したい心理テクニック「ミラーリング」ってどんなもの?

保育士が実践したい心理テクニック「ミラーリング」ってどんなもの?

保育士は子どもと接するだけが仕事ではありません。保育所での子どもの様子をしっかりとチェックして、それを保護者に伝えるということも大切な仕事の1つです。

さらに、保育士の仕事をしている人の年齢は幅広いため、同僚や上司など、さまざまな年代の人とコミュニケーションを取ることが必須です。

周囲の人々と円滑にコミュニケーションを取るためにも、心理テクニックのひとつである「ミラーリング」について知っておきましょう。

保育士の仕事にも活かせる? 心理テクニック「ミラーリング」とは

ミラーリングというのは心理テクニックの1つで、好意を持っている相手の行動を無意識のうちに真似することを指します。同調動作、またはペーシングとも呼ばれます。

誰かの行動を真似するミラーリングには、尊敬や好意といった心理的要素があります。

例えば好きな異性に対して、わざとらしくならないようにミラーリングを取り入れることで、相手は親近感や好意を持ちやすくなるのです。 さりげなく相手の動きと同じ動きをしたり、会話のオウム返しをしたりすると効果的です。

心理テクニック「ミラーリング」を保育士が使うタイミングとは

保育士として円滑に仕事を進めていくためには、周囲の人から好かれることが何よりも大切です。 心理テクニックの「ミラーリング」はあらゆるシーンで活用できるので、ぜひ取り入れてみましょう。

1. 子どもと同じ動きを意識してみる

子どもが何か動きをしたら同じように動き、子どもが何か声を発したら同じような声を発してみましょう。子どもと一緒に体操をしたり、鏡うつしのように同じ動きをする遊びを取り入れたりするのも効果的です。

ミラーリングを繰り返すうちに子どもたちは、「自分に関心がある」「気が合う仲間だ」という意識を持ちやすくなります。

2. 子どもを落ち着かせるのにも役立つ

「眠そうな子どもを抱っこしていてもなかなか寝ない」という場合にもミラーリングが役立ちます。

泣いている子や眠そうな子の呼吸に合わせて、背中をトントンと優しく叩いてみましょう。 また、子どもに声掛けをするときにも、呼吸に合わせます。子どもの呼吸が早いときには少し早口で声掛けをし、呼吸が落ち着いてきたらゆっくりと話しかけるのがポイントです。

3. 大人に対してもミラーリングは有効

大人に対してもミラーリングは有効

子どもに対してだけでなく、保護者や同僚、上司など周囲の大人たちに対してもミラーリングを意識して接してみましょう。

たとえば「最近あまり眠れなくて」と言われたら「あまり眠れないんですか、それはつらいですね」など、相手の言葉をオウム返しするようにします。 こうすることで、相手の好意や信頼感を得やすくなる効果が期待できます。

相手と同じ行動をさりげなく意識するミラーリングには、相手との関係性を良くしてくれる嬉しい効果があります。 保育士として仕事をしていく上で、ミラーリングを活用できる場面はたくさんあるので、ぜひ少しずつ取り入れてみましょう。