男性保育士が抱える、お悩みあるある

最近は男性保育士の数がずいぶん増えましたが、現場ではまだまだ女性の方が圧倒的に多いせいもあり、男性ならではの悩みを抱える方も少なくありません。
飲み会などで知り合った方に職業を聞かれ「保育士」と答えると驚かれることもあるんだとか……。そういった意味では、男性の職業としてまだまだ定着していないのかもしれません。
今回は男性の保育士ならではの悩みや、その解決法を探ります。
男性保育士さんのお悩みあるある
・保護者からの信頼を得にくい
昨今の悪質な事件のせいもありますが、男性が保育士だと、女の子を預ける保護者からトイレの練習やお着替えの時間に、どのような対応をされるのか心配だといわれるケースがあります。
保育士本人は教育のつもりで行った行為も、その場を見ずに子どもから聞いただけの話を膨らませ、必要以上に敏感になる保護者もいるようです。
・細かい仕事が苦手
裁縫や絵などの細かい仕事が苦手という悩みを抱える男性保育士さんもいます。
女性の保育士さんのほうが早くでき上がってしまうと、どうしても仕事のスピードを比べられてしまいます。
・保育士同士のコミュニケーションがとりづらい
自分のほかに園内に男性保育士がいないということも多々あり、女性だらけの保育士さんたちとのコミュニケーションに困惑する方も少なくありません。
女性的な考え方ができないと会話に参加するのも勇気がいるいるものです。
悩みを解決するには……

得意不得意に性差があるなら、逆手に取ってそれを活かしましょう。
たとえば裁縫や絵を描くのが苦手なら、代わりに力仕事や、高いところに制作物を貼ったりする作業を率先して行うのです。
また、男性という性別を理由に言いがかりをつけてくるような保護者がいるなら、保護者ではなく園の対応に合わせましょう。
内容によっては理不尽に感じることもあるかもしれませんが一生懸命対応していれば、次第に保護者の理解を得ることもできるでしょう。
女性の保育士さんたちの輪の中に入るのが難しかったら、無理に入ろうとしなくてもいいかもしれません。お互い無条件に信頼できる環境を作るのは難しいものです。
「時間をかけて少しづつ」を心がけていれば、ふとしたタイミングで意外と簡単に打ち解けられることもあります。
それでも限界を感じたら転園を考えてもいいかもしれません。その際は事前に園の方針や保育士のメンバー構成、地域性による保護者の傾向など、具体的な情報をできるだけ収集し、自分の働きやすい環境を見つけましょう。
一つの保育園という枠を超えて、男性保育士が集まるサークルなどに参加して意見交換をするのもいいでしょう。
同じ悩みを抱えるもの同士だからこそ話せることもあり気持ちも軽くなり、最良の答えを導き出すための良い機会になるかもしれません。
男性保育士として生涯にわたり堂々と働けるよう、できることからがんばっていきましょう。