保育園の掃除のコツとは? 教室・トイレ掃除は自宅にも応用できる!?
子どもの世話や遊びなど、日々さまざまな業務をこなす保育士ですが、「園内の掃除」は勤務時間を長くしてしまう原因のひとつ。ひとつひとつの作業は細々したものが多いですが、衛生管理という意味で言えば、書類管理などに並ぶほど大切な仕事です。
今回は保育園の掃除のコツについて、教室・おもちゃ・トイレの3テーマに分けてご紹介します。安全で効率的な掃除の仕方をチェックしておきましょう!
【保育園掃除のコツ】教室編
一番使う教室の掃除は、とくにこまめに行いましょう。
掃除の方法自体は、家庭で行うものとあまり変わりません。掃除機やほうきを使って目に見えるゴミを除去したら、雑巾やワイパーなどで水拭きをします。天井や照明など、高いところのホコリ取りをする時は、掃除のはじめに行うようにしましょう。
大人にとっては大したことないホコリでも、子どもにとっては小児喘息やホコリアレルギーの原因になることも。開演前や閉園後などに少しずつ掃除をしておくと、一回の掃除にかかる負担も少なくて済みます。
子どもたちが一番長く過ごす教室は、できるだけクリーンな状態を保つようにしてくださいね。
【保育園掃除のコツ】おもちゃ編
子どもたちは何でも口に運んでしまうので、おもちゃの掃除も欠かせません。
おもちゃ掃除は、素材ごとに点検日を設けることで作業効率をアップすることができます。
「今日はプラスチック製玩具の洗浄・乾燥、明日は布製品の天日干し」という風に、日によってメンテナンスするおもちゃの種類を分けましょう。こうすることで同じ洗い方のおもちゃをまとめて処理できるため、手早く作業を終えることができます。
日によってさまざまなおもちゃを遊ばせることで、子どもたちの知育を促すこともできる、一石二鳥のお掃除テクニックですね。
小ぶりなプラスチック玩具なら、中性洗剤で丸洗いしてOKです。ウレタンやポリエステルでできたソフト積み木は、アルコール消毒液や天日干しなどをこまめに行いましょう。積み木など木製のおもちゃは、水に浸けると変色してしまうこともあるので、かたく絞ったタオルで拭き掃除してください。
【保育園掃除のコツ】トイレ編
保育園の衛生管理で一番大切なのが、トイレ掃除です。週に何度かはすみずみまで掃除する日を設けましょう。
塩素系漂白剤に入っている「次亜塩素酸ナトリウム」は、ノロウイルスや胃腸炎などの感染症予防にも効果的。病院のトイレ掃除などでもよく使われています。0.02%に薄めて霧吹きなどに入れて使うと便利ですね。
普段から保育士が立ち会うことも多いので、成人用トイレに比べると尿ハネや水ハネが少ないのが特徴。トイレ補助を4,5人行うごとにサッとひと拭きしておくだけで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
始めはトイレ補助にひと手間増えるので面倒に思うかもしれませんが、汚れを溜めずにこまめに拭いておくことで、トイレをしっかり掃除する時の作業時間を短縮することができます。
保育園では掃除用具の収納にも注意して!
掃除に使うモップや雑巾は決してきれいなものでは無いですし、薬品などは誤飲の危険性も。子どもの手の届かないところに置くようにしましょう。
職員室やロッカールームなど、普段子どもたちが出入りしないスペースにまとめて置いておくと安全です。
高いところに吊るす場合は、大人の目線の高さにかけるようにしましょう。ロッカーの上など、あまり高いところに置くと落下の危険もあるので注意してください。
今回ご紹介したお掃除のコツは、やり方やポイントさえ覚えてしまえば、習慣的にサッと済ませることができます。トイレ掃除などは家庭でも病気予防になるので、ぜひ実践してみてください。