便利に使おう!ターメリック
体調がすぐれない時……疲れがたまっている時……皆さんはどのような方法で解決をしますか? 薬を飲んだり、サプリメントを飲んだり、色いろな方法があると思いますが、インドの伝統医療アーユルヴェーダでは、身近なものを使って体を整える方法が伝えられています。
今回はカレーでおなじみのスパイス! 気軽に購入でき、安価! でも、ご家庭では使い切らずに置きっぱなしのことがある【ターメリック】の活用法を紹介させていただきます。
ターメリックはどんな植物?
ターメリックは秋ウコンとも言い、生姜に似た植物です。スパイスとして出回っているのは、根・茎の部分です。日本でもウコンのサプリメント・健康飲料をよく見かけますね。肝臓に良いものだという印象もあるかもしれません。しかし、過剰に摂取すると肝臓に負担をかけるので注意が必要です。摂取する場合は、適量を心掛けてください。
活用法①ターメリックうがい
ターメリックには殺菌作用があり、インドでは洋服の虫よけにも使われます。微細な粉末状なので、服についたら取れなくなることがありますので注意が必要ですが(カレーも服についたら落ちにくいですよね)微細ゆえに体内に入れると色いろな効果を発揮します。
喉の調子があまりよくないときには、コップ一杯のお湯に、ティースプーン1杯の塩(天然のもの)ターメリックをティースプーン3分の1杯程度を入れかきまぜたもので「ガラガラ」うがいをしてみましょう。うがい薬のような香りが口内に残りますが、イガイガした喉にも、風邪のひきはじめにもおすすめです。
ただし、注意が2つ! 1つ目は、「クチュクチュ」うがいは、歯に色がつくことがあります。「ガラガラ」でお願いします。2つ目は、ターメリック水を口から吐き出す際に、シンクによっては色がつく場合がありますので、なるべく排水溝に近づき吐き出しましょう。
活用法②傷口にも!!
驚いたことに、出血を伴う切り傷に振りかけると、炎症を沈め止血に役立ち、ズキズキした痛みを止めることもできます。消毒の作用もありますので、消毒薬いらずです。もし、子どもが転んで出血した場合、泥や砂を水で洗い流し、ターメリックを振りかけます。その上から絆創膏または滅菌ガーゼで抑えテーピングするとよいでしょう。こちらも服に色がつくのを注意する必要がありますが、薬品ではないので気軽に使うことができますね。
活用法③生理中や貧血があるときにも
ターメリックミルクはいかがでしょうか? 「ゴールデンミルクのもと」というものを最近見かけますが、家にあるターメリックで簡単に作ることができます。
牛乳カップ1杯をレンジまたはコンロで程よく温め、ターメリックをティースプーン3分の1程度と、あればギー(無塩バターを精製したもの)をティースプーン1杯入れ混ぜて頂きます。ターメリックには血液をきれいにする作用があります。血液がきれいになると、体調の改善にもつながりますので、これから冬にかけて風邪が流行る時期にぜひ飲んでみてくださいね。
インドでは、認知症が少ないといわれていますが、この要因の1つにターメリックの消費量が多いということがあるのでは? と言われています。効果は個人差がありますが、身近なものを活かすことを楽しんでみてください。
参考文献:「やさしいアーユルヴェーダ」 上馬場和夫 著書 PHP出版
「スパイス活用超健康法」 川田洋士 著 フォレスト出版
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保育者養成校教員 Yoga.ed トレーナー
Yoga Laboratory ~ 先生達のセルフケア研究会 ~ 代表
ホームページ: yoga-labo.tokyo/