次亜塩素酸ナトリウム消毒液編
冬は感染性胃腸炎が流行する時期です。感染性胃腸炎による吐しゃ物や排泄物の処理には、アルコール消毒が効かないことは有名な話ですね。ではどうやって消毒をしたら良いでしょうか。
今回は、感染性胃腸炎のための次亜塩素酸ナトリウム消毒液についてご紹介します!
次亜塩素酸ナトリウムってなに?
消毒液の種類ですが、薬局でもよく売られている塩素系漂白剤が該当します。成分に「次亜塩素酸ナトリウム」と書かれているので確認してみましょう。
また、吐しゃ物や排泄物の処理用の除菌剤として販売されているものもあります。
どうやって消毒するの?
次亜塩素酸ナトリウム消毒液は、用途によって消毒液の濃度や消毒の仕方が異なります。
販売されている除菌剤を使用する場合は、製品の使用方法をご確認ください。
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A
吐しゃ物や排泄物の付着した 床やトイレの場合
- 0.1%濃度の消毒液を用意します。
- 消毒液をたっぷりと布にしみこませて拭きます。拭き取るときは外側から内側に向かって拭き取るようにします。
- 10分ほどしてから、水拭きします。
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B
吐しゃ物や排泄物の付着した おもちゃ、調理器具、直接手で触れる部分など
- 0.02%濃度の消毒液を用意します。
- 消毒液に漬けて消毒します。
- 10分くらい漬けたら、水ですすぎます。
ドアノブなどの直接手で触れる部分は、消毒液をしみこませた布で拭き取り、10分ほどしてから水拭きします。
次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方
消毒液は薄めると効果が短くなります。長期間の作り置きはせず、毎日新しく作るようにしましょう。
また、このイラストをコピーしてペットボトルに貼って、消毒液と一緒に置いておくといざという時にサッと作れて便利です!
※ イラストをクリックすると印刷用の大きい画像が開きます。
動画で説明する消毒液の作り方や、他の感染症については日本病児保育協会の公式サイトをご覧ください!
「病児保育」とは、普段保育所に通うお子さんが体調を崩し、熱を出したりした時の保育のことです。
病児保育室での保育だけでなく、保育園でお子さんが急に体調を崩してから親御さんがお迎えに来るまでの間の保育も、立派な病児保育です。
「病児保育」は保育の知識に加えて、正しい感染症、感染予防、看護などのスキルと知識が必要となります。
全ての保育所への看護師の配置が現実的でない今、保育士には病児保育への対応力も求められています。
この連載が少しでも皆さんの現場のお役に立てたら、幸いです。