インタビュー

2017.01.15

保育園訪問【雑誌掲載版】

ルーチェ保育園千葉新田町──5つのスペシャルカリキュラムで本物に触れて体験してもらう

5つのスペシャルカリキュラムで本物に触れて体験してもらう──ルーチェ保育園千葉新田町

ルーチェ保育園千葉新田町について教えてください。

ルーチェ保育園千葉新田町は、平成26年の4月1日に開園しました。開園時は30名程で始めましたが、保護者の方々のご要望や近隣のご協力で2階を増改築して、今年の4月1日から0～5歳59名定員の保育園になりました。

ルーチェ保育園には園ごとにテーマがありますね。

ルーチェ千葉新田町は”海・優しさ・暖かさ”をイメージしたハワイを思わせるデザイン

各園、保育園がある場所ごとに園舎のテーマを変えて作っています。その地域に集まってくる方や地域性に合ったコンセプトを立てているんです。
たとえば新宿は都会の中のオアシス的な森林というイメージですし、品川は第一京浜沿いでコンクリートの冷たいイメージがあったので、木のぬくもりや暖かさを感じてほしいと思い、暖色系で木目の動物園のようにしました。
また、豊洲と南砂は同じ江東区ですが、豊洲は高層マンションが多くセレブなイメージなので、パリの小さな子ども部屋のようなおしゃれな雰囲気に、南砂はファミリータイプのマンションが多いので家庭的な雰囲気にしています。

ここ千葉新田町はというと、海の近くでアットホームな感じもあるので、ゆっくりと時間が過ぎていくような雰囲気にしたいと思い、”海・優しさ・暖かさ”をイメージしたハワイを思わせるデザインにしています。
今年増築するにあたり、1階から２階へ上がる部分は海の中をイメージして作りました。潜水艦やクジラ、カメ、イルカなどがいて、ちょっとかわいらしくなっています。

スペシャルカリキュラムはどういったものですか？

ルーチェのスペシャルカリキュラムは5つ、英語・デザイン・音楽・クッキング・体操があり、どれも子ども達に本物に触れて体験してもらうというところに力を入れています。
といっても、お受験的な発想はまったくありません。0歳～就学前の子ども達は、大好きな先生や友達と楽しいことを一緒にやりたいというところから興味が出てくると思います。苦手なものでも好きな先生と一緒にやるとできちゃったりするというのもありますし、無理強いはせず、子ども達が楽しいと思えるようにまずは先生たちが楽しんで、そして子どもの興味を引き出してあげたいと考えています。
英語では、ネイティブの先生に来ていただいて、楽しみながら英語を取り入れていく。
デザインではいろいろな角度から感性の部分を引き出していけるように。
音楽は、もう無条件に音楽が鳴ったら体が自然と動いてしまう、楽しいねというところ。
クッキングでは、食育の一環でもあるのですが、トマトやピーマンなどの野菜を育てて、収穫して、ピザを作って上にのせて食べたりとか、そうやって苦手なものもちょっと食べられるようになったり。
体操は3歳児クラスからで、園庭がない分、部屋の中でできる運動や、近くの公園で思いっきり走ったりボール遊びをしたりと、その年齢に合った運動がきちんとできるようにしています。

千葉新田町ならではの良いところは何でしょうか？

今日ちょうど秋の遠足だったのですが、歩いてすぐのところにモノレールの駅があるので、幼児クラスはモノレールに乗りました。切符も自分で買ったんですよ。
モノレールの先には動物園があるので、春秋の遠足で行けるのもいいですね。
体を思い切り動かせたり、遊具が多い公園がたくさん近くにあります。歩くとすぐに緑がある良い環境だと思います。
また、市役所がすぐそばなので、保護者の方が市役所に行った帰りに立ち寄って園の見学ができたり、千葉駅にも近く立地はとても良いですね。

保育士の質の向上のために取り組んでいることはありますか？

子ども達もそうなのですが、職員それぞれに合った声掛けや指導をすることで、相手を思いやり優しく寄り添っていくように心掛けています。
他園の見学、外部のカリキュラムの先生や保育コンサルティングに入っていただいたり、視野を広く持てるような機会が多くあります。その後、適した研修や勉強会を設けスキルアップを目指しています。

今後、園で取り組んでいきたいことは何ですか？

ひとりっ子のご家庭も多いので、異年齢との交流を増やして思いやりの心を育てるような機会を作っています。
保育の中でも、音楽や食育などたくさんの本物に出会い、心と体を成長させていきます。子ども達の可能性を引き出すプログラムを考えています。

ここの保育園で育った子ども達に将来どうなってほしいですか？

人と人との思いやりを大切に思えるように育ってほしいと思います。また、自分の意見をきちんと言える人になってほしいですね。

ルーチェ保育園千葉新田町といえば〇〇といったら？

「やさしさ」かな。気持ちが穏やかな先生が多いので、穏やかでやさしい感じがしますね。子ども達も、お友達同士いたわる気持ちが芽生えていると思います。