社会福祉法人 夢工房 夢*花保育園──笑顔が輝く場所
内装へのこだわりはありますか?
保育園は子どもが長時間過ごす場所ですので、家に近い雰囲気を出すように設計してあります。
入り口は玄関仕様。それぞれの部屋には、たくさんの木を使っています。さらに、壁は部屋ごとに木の素材を変えてみました。
例えば、トチの木、モクの木、サクラの木など様ざまな素材を机や壁、床に使うことで部屋に変化をもたせています。子ども達が毎日使う机は、年輪がしっかり見えるよう加工してあります。
木にこだわりをもっているということですね。
そうですね。日本人が昔から慣れ親しんできた自然を身近に取り入れた環境を作ることで、子どもの精神が安定する場ができるのではないかと考えました。
また、都会に住む子ども達は、日常生活でも木に触れたり、年輪をみたりする機会が少なくなっています。生物が今まで生きてきた証として年輪ができるまでをみんなで話しあえる教材にもなっています。
その他に、色についても気をつかっています。全体的に原色や奇抜な色を使わないようにしていますね。 子ども達は、服や靴下など様ざまな色を持って保育園にきます。子どもを受け入れる保育園側も、様ざまな色を用意していると落ち着かない環境になってしまいます。
だから、色は子どもが持ってくるものとして、保育園のハード面で色にこだわる必要はないと考えました。園で用意する色は、絵の具、折り紙といった教材だけにしています。
飽きないための設備の工夫はありますか?
ロフトがあることや、部屋の形を四角ではなくて変形させること、あえて段差やコーナーをつくり、子ども達が遊びやすくしています。部屋のコーナーは人気です。
また、廊下も活用しています。子ども達には部屋でみんなと一緒に過ごしたくない気分のときもあります。そういう時に、廊下に机やいすを出して、ひとりの時間を楽しめる空間を作っています。
子ども達が園のどこにいても自分の時間を楽しめるように、所どころ工夫しています。
夢*花保育園が保育で大切に思っていることは?
保育では、子ども達の最善の利益を考え、環境を整えて、精神の安定と発達を考えながら保育をする、というのは当たり前のことで、当たり前のことを実現するためには、そこで働く保育士、人的環境など、「人」がとても大切だと考えています。
子ども達の笑顔のために、先生の笑顔が必要であり、先生たちが子ども達に携わることに喜びを感じ、子ども達と携わっていたいと思う環境が必要です。
大人達の環境が子ども達に影響を与えるということで、研修の充実ももちろんですが、これからの保育園に『人』が、かけがえのないものだということとを訴えていきたいと考えています。
保育士への環境づくりに何かしていますか?
私は担任を持っておらず、全体をみる立場にあります。私も保育士も子どもが大好きなのは変わりません。しかし、直接子どもたちと関わることが多いのは保育士の先生です。
保育の充実を考えた時に、子ども達が笑顔でいる時は、先生も必ず笑顔です。子ども達のいる環境をいくら整えても、先生が笑顔で働けないのなら、子ども達も笑顔にはなりません。
そこで、先生達が笑顔で働ける環境ってどんなものだろうと考えた時、上の立場にある私達が保育士を大切にしなければいけないと思いました。環境だけでなく、人間関係など、先生が楽しく働けるように、何でも話せるような良い関係づくりを大切にしています。
採用で重視していることはありますか?
やはり笑顔が素敵な人がいいですね。
夢*花保育園には、仕事を楽しく支えあって、盛り上げていく先生が多いです。
だから、一緒に楽しみながら、様ざまな事を企画してくれる先生が来てくれたら嬉しいです。
保育の質の向上のために何かしていますか?
一年目の保育士には、二、三年目の年齢の近い先生をつけて、分からない事を質問しやすくして、安心して働く事が出来るようにしています。
また、研修を多く取り入れています。外部の学校に行くこともありますし、園内で学びあうこともあります。
さらに年に一度、法人全体の園長、主任、副主任が集まって、全員で方向性を確認する機会も設けています。
研修の内容は保育士の経験年数によって変えています。一、二年目の保育士には、人間力よりもまずは目の前にある保育の面で学んでほしいので、「○歳児研修」というような、様ざまな年齢の子ども達に対応できるような研修に参加してもらいます。
三、四年目の保育士には、人間力という面でコミュニケーション能力を重視した研修をしています。
保護者の方への配慮はありますか?
保護者の方は、子ども達がどのように一日を過ごしたのか気になっています。
私達は、出来るだけ分かりやすく子どもの様子を伝えるために、子ども達の遊んでいる姿、食事中、お昼寝など様ざまな様子を写真で撮影し、ムービーにして玄関のテレビで流しています。
もちろん口頭や文章でもお伝えしていますが、子どもの姿を見てもらうことで、一番安心してもらえるのではないでしょうか。
子ども達に将来、どんな大人になって欲しいですか?
ありきたりの言葉ですが、自分らしく生きられる人になって欲しいです。
夢*花保育園では、和太鼓、英語、体操教室など様ざまなカリキュラムを通して自分に合ったこと、興味を持ったことを見つけて伸ばしていって欲しいと考えています。
みんなせっかくここまで生命をもらった、一人ひとりの大切ないのちなので、他人と比較するのではなく、自分らしく一生懸命生きられる子になって欲しいです。
社会福祉法人 夢工房 夢*花保育園
住所
〒153-0065
東京都目黒区中町2-46-14
最寄駅
東急東横線祐天寺駅
開園時間
月~金 7:15~20:15 土 7:15~18:15
連絡先
TEL:03-3791-9614 FAX:03-3791-9615