2026.03.04
保育園訪問【Web限定版】

あいみー高津保育園──一人ひとりに寄り添い、その子らしい成長を支える

あいみー高津保育園──一人ひとりに寄り添い、その子らしい成長を支える

あいみー高津保育園──一人ひとりに寄り添い、その子らしい成長を支える 園長:橋本 弘美さん

あいみー高津保育園さんについて教えてください。

あいみー高津保育園は、定員30名の小規模園ですが、地域の弾力運用により各クラス1名ずつ増員が可能なため、現在は0歳児から5歳児まで、1クラス6名ずつの計36名まで受け入れています。開園時間は7時から20時までで、18時以降は延長保育としてお預かりしています。

地域との交流を大切にしながら、家庭的で温かい雰囲気の中で保育を行なっているのが特徴です。
保育の柱として掲げているのは、「思いやりの心を育てる」「健康な体づくり」「自主性と意欲を養う」の3つ。一人ひとりの成長に丁寧に寄り添いながら、この方針を日々の保育に活かしています。

園の特徴を教えてください。

健康な体と豊かな心、そして優しい気持ちを育てることを大切に、様々な行事や活動を行なっています。特徴的な取り組みの1つが「Everyday English」です。ネイティブの講師が来園し、子ども達が日常の中で自然に英語に親しめる環境を整えています。
そのほか、リトミックやスイミング、IQパズルなどの活動も積極的に取り入れ、子ども達の興味や可能性を広げています。
何より大切にしているのは、一人ひとりの個性に寄り添う保育。小規模園だからこそできる、丁寧な関わりが園の大きな魅力です。

食育で力を入れていることはありますか?

食は、子ども達がこれから生きていく上で欠かせない大切なものです。そのため、「食べることって楽しい」と感じられる経験を大切にし、年間を通して食育に力を入れています。

低年齢児でも取り組めるよう、栄養士や調理師が内容を工夫し、1・2歳児ではレタスをちぎったり、トウモロコシの皮をむいたりと、素材に触れる体験を行なっています。自分達で触れた食材が、おやつとして出てくる喜びも味わえます。
年齢が上がると、うどん作りやカレー作りにも挑戦します。足で生地を踏んだり、包丁で切ったりと、工程に関わることで食への関心が深まります。
印象的だった取り組みの1つが、手作りの模型を使った「乳しぼり体験」です。1歳から5歳までの子ども達が体験し、これまで牛乳が苦手だった子が一口飲んでみようとする姿も見られました。

また、魚の食べ方の食育にも力を入れており、3歳児は模型で練習、5歳児になると本物のサンマを一匹丸ごと自分で骨を取りながら食べます。食材への理解や、日本の食文化への関心にも繋がっています。
園の裏ではプランターで野菜を育て、収穫して食べる経験も行なっています。普段は苦手な野菜でも、「自分で育てたもの」はおいしいと感じる子ども達の姿が見られ、体験を通した食育の大切さを実感しています。

また、栄養士の年間食育計画の中で、導入しているミライズキッチンの豊富な食育コンテンツも参考にしています。忙しい時は、簡単に出力できる食育紙芝居が便利です。

内装のこだわりはありますか?

限られた環境の中ではありますが、子ども達が安心して過ごせるよう、優しい雰囲気づくりを大切にしています。
園内はピンクを基調とした柔らかな色合いでまとめ、温かさが感じられる空間になるよう工夫しています。視覚的にも安心できる、家庭的な環境づくりを意識しています。

地域ならではの良さについて教えてください。

高津区は保育園が多く、近隣園との繋がりが深い地域です。園庭のない当園でも、近隣の園庭のある保育園に声をかけて使用させていただくなど、日常的な交流があります。
また、小規模園のため小学校進学時の環境変化に不安を感じる保護者もいらっしゃいますが、5歳児は近隣園と定期的に交流することで、小学校に顔見知りがいる安心感に繋げています。
地域との連携は多岐にわたり、児童相談員への相談や助言、町内会との交流による高齢者との関わりなども行なっています。隣接する小学校や、近くの警察署・消防署とも連携し、見学や交通安全教室などの機会もあります。
地域全体で子ども達を見守る環境が整っていることも、この地域ならではの魅力です。

職員が働きやすい環境づくりで取り組んでいることはありますか?

最も大切にしているのは、風通しの良い職場づくりです。園全体で「傾聴」の姿勢を大切にしており、立場に関係なく意見を言いやすい環境を整えています。「園長だから言いにくい」という雰囲気が生まれないよう心がけ、園長自身も「みんなが園長にさせてくれている」と感じるほど、居心地のよい職場環境になっています。
昼食の休憩時間には、園長や主任も一緒に入り、保育の話だけでなくプライベートのことや悩みなども気軽に話せる時間にしています。コミュニケーションを日常的に取ることで、安心して相談できる関係づくりに繋げています。

会議は月1~2回の職員会議に加え、若手職員だけで行うミーティングも実施。管理職には言いづらい悩みも共有できる場を設け、その声を運営に生かしています。
出た意見は否定せず、まず受け止めることを職員全体で大切にしています。「まずやってみよう」という前向きな風土があり、自分の提案が形になることが、仕事への意欲にも繋がっています。

一人ひとりの強みを尊重し、苦手な部分はチームでカバーする考え方も、働きやすさに繋がっています。
急な休みにも「お互い様」の気持ちで支え合い、有給休暇も希望通りに取得できる体制です。事務所には休暇予定表を掲示し、職員同士で調整しながら、旅行や行事など大切な時間を確保できるようにしています。
必要な休みをきちんと取れる環境と、互いに思いやる関係性が、安心して長く働ける職場づくりに繋がっています。

職員の年齢構成について教えてください。

職員の年齢層は、20代・40代・50代とバランスよく在籍しています。30代後半から40代前半の中間層がやや少ない時期ではありますが、世代が分散していることで、休暇の希望が重なりにくいというメリットもあります。
子育てが一段落した世代は経験を生かして支え、体力面で負担を感じる場面では若い職員が「大丈夫です、やります」とフォローする。そんな世代間の自然な助け合いが生まれています。

職員の質の向上のための研修について教えてください。

園内研修を特に重視しています。人権に関する内容は園長や主任が担当し、ケガの対応や嘔吐処理、心肺蘇生などの医療的対応は看護師が中心となって実施しています。

特徴的なのが、園独自で作成している「アクションカード」です。痙攣や心肺停止など緊急時に、誰が・どこで・何をするのかを具体的に整理し、実践的な訓練を行なっています。訓練日はあえて事前に知らせず、人形を使って突然「○○ちゃんが痙攣しています」と状況を設定。実際の現場に近い形で動くことで、対応力を高めています。
過去には実際に痙攣が起きた際、迅速に救急対応ができた経験もあり、日頃の訓練の重要性を実感しています。知識だけでなく、繰り返しの実践によって“体で覚える”ことを大切にしています。

また、日常の会話の中で職員の悩みや課題を把握し、「こんな研修はどう?」と個別に提案することもあります。
キャリアアップ研修などの外部研修にも参加しながら、園内外の学びを組み合わせて専門性の向上に繋げています。系列園同士で同じ役職の職員が集まり、悩みや工夫を共有する取り組みも、今後再開を検討しています。

長く働く職員が多い理由は何でしょうか?

実は私自身も、以前は保育の仕事から離れていた時期がありました。専業主婦を経て復帰したのがあいみーで、「保育が楽しい」と初めて感じられた経験が、現在まで18年間働き続ける原点になっています。
当初はパート勤務でしたが、「やりたい」と手を挙げれば担任なども任せてもらえる環境があり、やりがいを感じながらフルタイム、正社員、主任、園長へとステップアップしてきました。パートから正社員になる職員も多く、成長を応援する風土があります。

また、無資格で入職した職員の資格取得を会社が支援したり、試験費用を負担したりする制度もあります。奨学金の返済補助や住宅補助など、生活面のサポートも充実しています。
こうした目に見える支援と信頼関係の積み重ねが、離職率の低さに繋がっていると思います。

人間関係で特に大切にしていることは何ですか?

最も大切にしているのは、一人ひとりの良いところを認め合うことです。そして、子ども達に「思いやり」を育てるためには、職員同士にも思いやりが必要だと考えています。
「やってもらって当たり前」ではなく、「ありがとう」「助かったよ」と感謝を伝える。その積み重ねが、チームの関係性を強くします。急な欠勤が出ても、「大丈夫、なんとかします」と前向きに支え合える空気があります。

また、園長や主任は指示を出す立場ではなく、職員が安心して保育に向き合えるようサポートする役割を意識しています。職員の挑戦や失敗も、「やってみたことが大事」「次はどうする?」と受け止める。この関わりが、子ども達への関わりにも自然と繋がり、主体性や非認知能力の育ちにも影響していると感じています。
実際に、保護者から「自分の気持ちを言えるようになった」という声が届くこともあり、園と家庭の繋がりを実感する場面にもなっています。園が子ども達にとっての心理的安全性のある場所であることは、職員の関わりの質によって支えられています。

この園で育った子ども達に、どのように成長してほしいと考えていますか?

まず、思いやりのある優しい心を持った子どもに育ってほしいと願っています。そして、困ったときに「助けて」と言える力、自分の気持ちを言葉にできる力を身につけてほしいと思っています。
さらに、自己肯定感を持ち、「自分は大丈夫」と自信を持って卒園していってほしい。自分の考えや思いを大切にしながら、落ち着いて行動できる子どもに育つことを目標にしています。

今後の展望を教えてください。

今後さらに力を入れていきたいのが、地域の子育て支援です。保育園に通っている家庭だけでなく、家庭で子育てをしている保護者が孤立しないよう、気軽に相談できる場所を広げていきたいと考えています。
現在も毎月、地域の親子を対象にした子育て支援活動を実施し、リトミックや遊びの会、保育体験などを行なっています。0歳児クラスと一緒に過ごす機会や、体操教室への参加、栄養士による離乳食相談なども無料で提供しています。
区役所の子育て広場の情報誌に掲載することで、ほぼ毎回定員に近い参加があり、地域ニーズの高さを感じています。
インターネットの情報だけでなく、「人に話せる場所」があることの大切さを実感しているからこそ、これからも定期的な場づくりを続け、地域の子育てを支える存在でありたいと考えています。

この園ならではの魅力は何ですか?

最大の魅力は、小規模ならではの手厚い保育です。一人の子どもについて、全職員が成長や様子を把握しており、朝夕の送迎時にはどの職員からも具体的なエピソードが伝えられます。
入園前は規模や園庭の有無を気にしていた保護者も、卒園時には「この園で良かった」「手厚さが何より良かった」という声を多く寄せてくださいます。保護者と職員が一緒に子育てをしているような距離の近さが、この園の特長です。
また、会社として「子ども達ができることはやらせてあげたい」という方針があり、園長や職員のアイデアも柔軟に受け入れられます。「やってみたら?」と背中を押してもらえる環境があるため、新しい取り組みにも挑戦しやすく、主体的に園づくりができることも大きな魅力です。

30~36名規模の園の良さは、実際に中に入ってみないと伝わりにくいものです。ですから、うちの園は見学や保育体験など、いつでも園に来ていただけるようフルオープンにしています。
どんなに言葉で説明するよりも、子ども達や職員の様子を直接見ていただくことが一番です。
実際の雰囲気を自分の目で感じ、自分に合った保育園選びの参考に活かしていただけたら嬉しいです。

あいみー高津保育園

あいみー高津保育園

住所

〒213-0001
神奈川県川崎市高津区溝口5-21-12

アクセス

東急田園都市線 高津駅より徒歩6分
JR南武線・東急田園都市線 溝口駅より徒歩12分

開園時間

月~土 7:00~20:00(延長保育18:00~20:00)

連絡先

TEL:044-281-3883
FAX:044-281-3891