2019.07.16
保育園訪問【雑誌掲載版】

CGK International School──探究心と思考力を伸ばすことで本当のグローバル化を目指す

探究心と思考力を伸ばすことで本当のグローバル化を目指す──CGK International School

CGKさんについて教えてください。

理事長:甲斐 実さん

CGK International Schoolは、2016年4月に開園した、英語中心で保育・教育を行なっているインターナショナルプリスクールです。インターナショナルプリスクールは、週2日からや、午後2時ぐらいで終わるようなショートコースを選べる所が多いのですが、こちらでは週5日フルタイム固定でのお預かりを基本としています。
一般にインターナショナルスクールというと、とにかく英語力を重視するという印象があると思いますが、弊園では探究心・思考力を伸ばす教育と、認知能力以外の能力、つまり非認知的能力を育む保育にも力を入れています。
グローバル化と言われますが、英語が話せればグローバルなのかというと必ずしもそうではありません。私が海外に住んでいた時、日本人が海外の方と意見を交わす時に、なかなか自分の意見を主張することができないという場面に時々直面しました。それは英語力の問題もあるのですが、アウトプットする時に必要な自信や勇気がないということ以上に、そもそも自分の意見を持っていないからだったんです。物事に対する興味や探究心が薄く範囲が狭いために自分の意見を持てないのではないかと私は考えました。ですから、まず探究心を持とうと。探究心を持てば、物事に対して考えようとする姿勢を持つことができる。さらに思考力が伴っていれば、自分の意見を持つことができる。そして最終的にアウトプットするために初めて英語だったり日本語だったりという語学スキルが必要になってくるのです。

思考力と探究心を伸ばすためにどんなカリキュラムを行なっているのですか?

異文化学習レッスンの導入部でパワポも使用! 電子黒板なので、興味深いレッスンの幅を広げるのに一役買っています。

思考力では、ピグマリオンという幼児教育メソッドを取り入れ、関西で灘中学に多くの生徒を輩出している有名な塾も、このピグマリオンの幼児教育メソッドを採用しています。これは非常に良いプログラムでして、公式や筆算、九九といったツールに頼って思考力を働かせないのではなく、自らの思考力や問題解決能力といったものを育みます。

探究心では、主にアクティブラーニングを行なっています。これは子ども達自身が能動的に参加をする学習です。色いろなものに触れて興味を持つ、面白いと思ってもらうことがすごく大事なので、なるべくリアルな体験をさせています。食育であれば種まきから収穫、クッキングして、いただくまでを体験しますが、途中途中で、より探究心を育む工夫をしています。

また、毎月または2ヶ月に1回職業のテーマを決めて学ぶジョブトレーニングを行なっています。8月に建築家について学んだら、9月には建設労働者というように、できるだけ繋がりを持たせています。この辺りは工事現場が多いので、お散歩の時に工事現場を通りかかったらちょっと見てみたり、作業員の方が色いろな工具をつけたベルトを巻いていたので、園でハンマーやらベルトやらを真似て作って、その後、工事現場の方に了承を得て見学にも行きました。

こういった学びでは、事前学習を大切にしています。以前、馬の博物館に行きました。事前学習をせずに行った場合、馬を見ても大きいとか、かわいいくらいの感想しか出ないでしょう。しかし事前に、たとえば馬の耳は感情を表しているなどの学習をすると、当日は馬の耳を注意して見て、怒っているのかな? 悲しいのかな? などの感想を持つのです。
難しい内容でも、まずは画像や映像を見せて、興味づけをする。すると子ども達は自ら深く学びたいと思ってくれるので、そのタイミングで適切なものを提供する。こうすると、どんどん深く掘り下げて、自ら探究心を持って学ぶことができるようになるのです。

先生の教育で力を入れていることは何ですか? 外国の方と一緒に働く難しさはありませんか?

CGK International School

まずは、園の理念や方向性をしっかり理解してもらいます。その上で、実際に普段の保育や教育にどうやって活かすのかという落とし込みまでやらないと意味がないと思っているので、そこまでやるよう意識をしています。
保育や教育はマニュアル化できるものばかりではないので、ケースバイケースで柔軟に対応していくことが求められます。それには、大本を理解した上で各自が考えて対応することが必要です。そのために納得するまでしっかりコミュニケーションを取ること、これは常に課題としてありますね。
外国人の先生達と働くというのは確かに難しい部分もあります。外国人の先生が少数だと、特別扱いすることもあると思います。しかし、当園では日本人と外国人が半々なので、どちらかを特別扱いするということはしません。そうなると、やはり大切なのはコミュニケーションです。日本的なやり方になるものもありますし、インターナショナルな考え方でやるものもあります。なかなか双方が納得するというのは難しいので、こういう背景があるからこうなんだよ、日本ではこういう風に思う人が多いからこれはこちらに合わせるよ、など、なぜそうするのかという理由をきちんと理解し合うのが大切だと考えています。

ここで育った子ども達に将来どのようになってほしいですか?

物事に対する興味や探究心を持つ姿勢、それに対する思考力をしっかり持った子になってほしいです。当園に通ったからといって海外で活躍してほしいと限定はしません。ひとつ言えるならば、幸せな人生を送ってほしい。そのための選択肢を増やせるよう、私達は教育を行なっているのです。

CGKといえば〇〇というと?

CGKといえば「わくわく」かなと思います。子ども達が新しい学びに対して「わくわく」できるよう、そして、受け身ではなく能動的に主体的に関われるように、先生達も子どもと接しているので、面白い取り組みがたくさんありますよ。

CGK International School

CGK International School

住所

〒231-0011
神奈川県横浜市中区太田町6-75 関内北原不動産ビル2階

アクセス

みなとみらい線「馬車道駅」より徒歩2分(東急東横線・副都心線乗り入れ)
JR京浜東北・根岸線、市営地下鉄ブルーライン「桜木町駅」「関内駅」より徒歩5分

開園時間

月~金 7:30~19:00(基本保育時間 8:30~17:00)

連絡先

TEL:045-222-6467
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