佐々木由梨子さん・白石統平さん

インターネットTV「保育士ステキ度向上委員会」をやってみていかがですか?
白石:最初に話を聞いたときは驚いて、「え、ラジオですか?」と思わず聞き返してしまいました(笑)。初めは緊張してうまく話せませんでしたが、今では楽しんでやっています。保育のことをもとみなさんに知っていただきたいので、保育士の専門性や、プロとしてどのようにきちんとやっているのかという部分をしっかり伝えたいと思っています。
佐々木:私は、保護者の方や子育てに悩む方、保育士を目指す方の「保育ってどんなことをすればいいのだろう」という疑問や迷いに対する道しるべになればいいなと思って引き受けました。大変なこともありますが、日々の子どもとの関わりのエピソードなども話せて楽しいです。インターネットTV は全国で視聴できますから、私達の法人の取り組みや保育士の仕事がもっと広く伝わっていけば、保育士の素晴らしさや楽しさ、やりがいも同様に伝わっていくのかなと思っています。
放送では毎回テーマがあるそうですが、一番印象に残っているテーマは何ですか?
白石:食育ですね。法人で食育のプロモーションビデオを作ったのですが、私の勤務する茶々とどろき保育園で撮ったので、実際に私が関わっている子ども達の姿を見ていただいて食育を伝えていくというところで印象に残っています。
佐々木:茶々保育園グループには子ども達が開催するマルシェや、子ども一人ひとりに入園児にプレゼントするお人形などがあるのですが、そういった私達の取り組みを伝えられた回が印象深いですね。それをヒントに他の保育園やご家庭で、子どもの気持ちにもっと寄り添えるようになってもらえると嬉しいなと思いながらお話しました。
アシスタントをすることで糧になったり、変わったりしたことはありますか?
白石:実は、自分の思いや保育に対す素考えを発信するということが苦手で課題にしていた部分なので、とてもありがたい機会をいただいていると感じています。まだ途上ですが、確実に力になるのではないかと思います。また、保育以外の、たとえばビジネスの本も見て社会について勉強するようになりました。
佐々木:保育園でも自分の思いは常々口にしているのですが、ここで改めて発信して、「そういう考えだったんだね」「まさにいつも保育でやっていることが言葉になっていたね」など周りの方に言っていただけて、自分の保育の工程間にも成長にもつながっていると感じています。
今後のビジョン、目標は?
白石:私は、保育のこと、家庭でお母さんたちが悩んでいること、現場で感じたことなど、とにかく色いろなことを発信していきたいです。同じように悩んでいる方がきっといると思うんです。そういったことを発信して、同じ悩みを抱えている保護者の方や保育者に寄り添って、解決策や私達ができることをご提案できればいいなと思います。
佐々木:私はずっと乳幼児保育を担当していたので、これまでも「保育士ステキ度向上委員会」を通して乳児保育の重要性を伝えてきました。乳幼期に気づいた愛着関係や情緒的なやりとり、体験と遊びを通した活動によって成長した幼児の姿が、ただかわいがるだけでなく、乳児だからこそたくさん言葉をかける、やってあげるのではなく一緒にやってみる、といったことの大切さをもっと伝えていきたいです。
(MiRAKUU vol.25掲載)