2025.04.15
カリスマ保育士宣言!

作家/保育士 常田 メロンさん

カリスマ保育士宣言!Vol.27──作家/保育士 常田 メロンさん

保育士以外にどういった活動をされているのですか?

メインは創作活動です。去年は世界芸術院展で理事長賞を頂きました。油絵だけでなく、蝋画なども描きますし、童謡詩や絵本も書きます。枠にはめずに表現をしています。
また、自分の育ちとその子育ての経験から、講演をさせていただくこともあります。母が母子家庭で育ち学歴コンプレックスを持っていたようで、私は勉強を強いられて育ちました。でも私はそれがすごく辛かったし、子どもながらにもっと肩の力を抜いて楽しく子育てをしたらいいのにと思っていたんです。そして自分が親になった時、母を反面教師にして常識に囚われない子育てをしたところ、とても楽しかったし、色いろとうまくいったので、そういうことを講演で伝えたり、4コマ漫画にしてSNSに上げています。

保育士になろうと思ったきっかけを教えてください。

日常生活をする中で、ささやかでも輝くものや面白いものを見つけて創作活動をしていたのですが、子どもと近い環境の方が色いろと楽しいものを見つけることができるのではないかなと思ったのが1点。もう1点は、先ほど申しました自分の育ちと子育て経験です。
直接的なきっかけは、保育補助募集の広告を見て応募したことです。実際に保育補助をしてみると、保育資格があった方が断然良いと思い保育士の資格を取りました。保育に関することを学校などで学んだわけではなかったので非常に苦労して、何度も落ちながら3年でやっと取得することができました。

保育士と創作活動etc. を両立する秘訣は何ですか?

楽しんでいることだと思います。特に創作活動は仕事をしている感覚はなく、好きでやっている、むしろ生き方そのものと言えると思います。思いついたら知らない間に作っていたということもあります。保育の仕事も子どもが大好きなので楽しいなと。良い面を見て、楽しんでいこうと思っています。

今後の展望を教えてください。

今の延長になりますが、色いろな作品を創っていきたいと思っています。先日は短い映画を作ってみました。皆さんを喜ばせたい、いつも笑ってほしいという思いで創作を続けたいです。

読者の方へメッセージをお願いします。

保育士になった時、先輩に「子どもを叱れないと祇められるよ」と言われましたが、実際に働いてみたらそんなことはありませんでした。私は何度も資格試験に落ちましたし、できないこともたくさんあるんですが──折り紙の折り方がどうしてもわからなくて年長さんに教えてもらったり。私が子どもを助けるだけでなく、子ども達も私を助けてくれるんです。
また、子どもに何かをさせなくてはいけないと思うと使命感が出て大変になってしまうと思います。叱って強要するのではなく、いかに楽しませてその気にさせるかというのが保育士の腕の見せどころ。そういうことを、自分のオリジナルを考えて楽しんでいただけたらと思います。保育士は本当に楽しい仕事だと思いますよ。

(MiRAKUU vol.50掲載)

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