第3回 共感と繋がりを生む保育コンテンツの作り方──園の魅力発信! 保育士のアイ先生のSNSの教科書

第1弾では「保育園がSNSを活用する理由」、第2弾では「保育園のSNSの始め方とステップ」を解説してまいりましたが、いよいよお待ちかねの「投稿作り」のコツをお伝えしていきたいと思います。
1.視聴者ファーストであるべき
どのSNSも「投稿がどれくらい視聴されたか」という「滞在時間」がバズるための評価指標になります。
そのため、自分が普段手を止めて見る投稿はどんな投稿なのか、自己満足ではなく、視聴者のニーズを捉えることがとても重要となります。
2.保育の価値観を共有する

バズれば再生数は伸びますが、それだけでは意味がありません。大事なのは、本当に届けたい視聴者へのメッセージです。
SNSでは、保育の考え方や価値観を発信することも重要です。「保育園として何を大切にしているのか」を伝えることで、同じ価値観を持つ人達との繋がりが生まれます。
ただし、価値観の押し付けはNGです。流行りに合わせたダンスでも、何か保育と掛け合わせたり、ドラマ調にしたり、対話形式にしたりと見せ方もたくさんありますが、園の魅力が1番伝わるものを試してみてもいいかもしれません。園のストーリーに共感してもらえる投稿を作りましょう。
3.「双方向のコミュニケーション」を意識する
SNSは一方的に情報を発信するだけでなく、双方向のコミュニケーションができる場です。投稿に対してのコメントや反響にはアンテナを張って、次のコンテンツ作りに活かしていきましょう。
4.失敗を恐れずにチャレンジする
最初から完璧な投稿を目指す必要はありません。
SNS大戦国時代で、プロが作ったような映像作品も多くあり、特にInstagramやTikTokのようなビジュアル重視のプラットフォームでは、写真や動画の見せ方に工夫が求められます。
とはいえ、保育士が作るSNSコンテンツには、プロのマーケターにはない「保育現場ならではの温かさ」があります。その温かさこそが、共感と繋がりを生む最大のポイントです。
細やかに書きましたが、まずは目の前の視聴者さんをよく想像して、その方に届けたいメッセージで、コンテンツを作る担当者が楽しみながら失敗を恐れず作ってみましょう。保護者や地域の方々の反応を見ながら、少しずつ改善していけば良いのです。
「SNS」は自分のいわば「番組」です。保育園の魅力を伝えるオリジナルのチャンネルを作っていきましょう。
(MiRAKUU vol.50掲載)
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- SNS総フォロワー数5万人の元保育士インフルエンサー!
保育士をしていた経験から作成した「保育士あるある」のショート動画の多くが再生数ミリオン超えを達成!
保育園の採用支援や保育士のキャリア相談にも携わりながら、保育業界を明るくするインフルエンサーを目指しています。
全4回のコラムを通して、一緒に園の魅力を最大限発信するコツをマスターしましょう♪