2021.01.19
保育士のライフスタイルを輝かせる

足について考えよう

足について考えよう

「箪笥(タンス)の角に足をぶつける」というシーンを思い出してみてください。ほんの小指1本ぶつけただけでて、それはそれは痛い思いをしたのではないでしょうか。

この事に関し、私達の脳が足の動きを正確に認識できないと「NHKチコちゃんにしかられる!」(NHK総合 2018年5月4日放送)で紹介されました。

私が人伝えに聞いた話ですが…私達は普通に生活をしている中で、歩くことが当たり前になっています。でも足の指に感謝することは、なかなかありません。そのような理由で小指さんが「私の事を思い出して!」とわざわざアピールするために、箪笥にぶつかりに行くのだとか…

こちらは冗談のような話ですが、実際私達は足の指1本怪我をしただけで歩くことが困難になります。元気な体は足元から!ということで、今回は足についてお話します。

足の指のこと

足の指

足の指の関節は、解剖学的に言うと親指が2つ、人差し指・中指・薬指・小指は3つずつあります。しかし、中には指の関節は2つ、薬指も2つの人がいます 。私自身、指の左右の関節の数が違うのです。これは、動かなくなったため癒合しているといわれています。

私達は1日の多くの時間靴を履いて過ごしているので、このようになるのも無理はありません。靴の中で縮こまった指を元気にするために、足の指を使う遊びを紹介いたします 。

子どもも大人もできる「足の指じゃんけん」は、歌に合わせるのもおすすめです。

「グーチョキパーでなにつくろう」(原曲 フランス民謡)「やきいもグーチーパー」(作詞・阪田寛夫、作曲・山本直純)などを歌いながら足の指を動かすと子どもが遊びとして楽しみます。足を伸ばして座りながら やってみると、お腹の筋肉も使いますし足先からポカポカになります。「おはなし指さん」 (作詞・加山美湖、作曲・湯山昭)を足の指ですることもおすすめです。

足の指を使うことで、土踏まずが作られていくそうです。沢山動かして下さいね。

足首のこと

足首

最近は正座をする場面が日常生活で少なくなり、できないお子さんを見かけます。足の甲を床につけ、踵の上にお尻を乗せるので足首が硬い場合、痛みを伴うことが考えられます。足首を柔らかくするためにも、足首をストレッチする機会があると良いですね。 足首回しは座ってするやり方、立ってするやり方、色いろありますが 、ぜひ手と足を使って感覚を楽しみながらする方法も挑戦してみてください。

・長座で座ります

・片足を引き寄せて太ももの上に置きます(膝の上に足を置くのは避けましょう)

・手の5本指と足の5本指をからませます

・もう一方の手で足首を支え、手を使い足首を回します

この時、足の指の開きが悪く手指と足指5本が絡められない場合、できる範囲で行なってください。足裏の温かさ と手の温かさを感じながら足首をほぐすことを楽しんでみてください。

ふくらはぎのこと

足首

ふくらはぎは「第2の心臓」と言われていますが、ふくらはぎの筋肉がよく使われていると、足の方に回ってくる血液を心臓に戻すことが出来ます。これがうまくいかないとむくみの原因になります。

特に立ち仕事の方は、夕方になるとふくらはぎがパンパンになることも…そんな時に気軽に家でできるマッサージを紹介します。

・四つ這いになります

・一方の膝を反対足のふくらはぎにのせ、気持ちの良いところに体重をかけます

・手の5本指と足の5本指をからませます

自重を使うマッサージなのでしっかりと刺激が入り、スッキリしますが、過度な負荷をかけすぎないよう、自分の状態を観察しながら行なってください。

身体を労わる方法はたくさんありますが、足が元気だと動くのが楽になり、生活しやすくなることと思います。疲れをためない元気な体を保つために週に1度でも、ご自身の足を見つめ感謝する時間が出来たら素敵ですね。


ライタープロフィール:鈴木晶子
  • 保育者養成校教員 Yoga.ed トレーナー

    Yoga Laboratory ~ 先生達のセルフケア研究会 ~ 代表

    日本保育学会の自主シンポジウム参加

    ホームページ: yoga-labo.tokyo/