生理とうまく付き合う秘訣
健康な状態であれば月に1回程度やってくる生理ですが、うまく付き合うことができていますか?
保育者の方や子育てをされている方は、生理休暇を簡単に取れるわけではありませんし、安静に過ごすということはなかなかできないものです。今回は生理中の過ごし方のヒントと、体を休める為のポーズを紹介します。
生理中にやってはいけないことを知りましょう
生理中は、排出のエネルギーが働いています。妊娠のために準備されていた子宮の内膜の不要な部分が経血となり出てきているので 、この動きを妨げないように過ごすことが大切です。生理期間の初期は無理がないよう安静に生活するのが一番ですが、難しい場合が多いですよね。理期間中の過ごし方のコツをいくつか紹介します。
①早めの就寝、ゆとりを持った起床
十分な睡眠と、朝の支度で慌てることがないように工夫をしましょう。生理中は、どうしてもイライラすることが多くなります。その要因を取り除くためにもゆとりを持った時間配分で行動をしましょう。
②温めのポイント
入浴は、長すぎないようにしましょう。過度に血流を促進すると出血が多くなることがあります。カイロ等で温めたい場合は、お腹より腰を温めると良いでしょう。血液は熱で固まる性質があるため、ダイレクトにお腹に熱を加えると経血排出の妨げになる可能性があります。
③消化の良い温かい食事を
消化が悪いもの・体を冷やすものは避けるようにしましょう。アルコールも出血過多になる可能性があるので 取らないのが好ましいです。
④体を動かす際には
生理初期の運動は好ましくありませんが、中期以降は心地よく動かす程度の散歩やヨガなどがおすすめです。体が排出の為に動いているので、下半身を上半身よりも上にする「逆転」のポーズは避けてください。
休息の時に役だつポーズ
生理中のリラックスには、股関節・骨盤周りを柔らかくするポーズがおすすめです。「合蹠(がっせき)のポーズ」は、足の裏同士を付けて座るポーズですが色いろなバリエーションが楽しめます。
図のように座り、背筋を伸ばし肩の力を抜きましょう。
この姿勢で気持ちよく呼吸をし、リラックスと心の静寂を楽しんでみてください。ストレスの緩和に役立ちます 。両膝が床につかない場合は、クッションや枕をひざ下において心地よいポジションを見つけてください。反り腰にならないように気を付けましょう。
この姿勢から、上体を前に倒し頭をスト下げると、背面のレッチになります。
クッション等をおでこの下に敷くことで、重力に身をゆだねリラックスできます。
就寝前に、仰向けになった「合蹠(がっせき)のポーズ」をしながら、目を閉じて全身の脱力を感じるのもおすすめです。頭の中をクールダウンしてからお休みください。
体と心の不調に振り回されることがあるかもしれませんが、生理期間中、どのようになるのかを整理しておくと、生理中の不快症状を緩和できるかもしれません。自身を観察し、体と上手に付き合っていきましょう。
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保育者養成校教員 Yoga.ed トレーナー
Yoga Laboratory ~ 先生達のセルフケア研究会 ~ 代表
ホームページ: yoga-labo.tokyo/