身体を自分で温めよう!
寒さが身に染みる季節になりました。街を歩くと、大人は厚手コートを身に纏い寒そうにしていますが、子ども達は寒くても外で元気に走り回って遊んでいますね。私達大人も、自ら熱を生み出しエネルギッシュに動くことが出来たら良いですね。
今回は、体の中から温め寒い冬を快適に過ごす方法をご紹介します。
生姜を便利に使いましょう
生姜には体を温める作用があることをご存じの方が多いと思います。インドの伝承医学アーユルヴェーダーは、普段の食事から身体のバランスを均衡させる方法が伝えられています。温かい性質がある生姜は、食欲増進・消化力増強などに役立ちます。簡単に試すことのできるレシピとして
・生姜白湯(白湯に生姜のしぼり汁を小さじ1杯程度入れる)
・生姜紅茶(温かい紅茶にしょうがのしぼり汁を小さじ1杯程度入れる)
があります。毎日の食事に‘ちょい足し’もお勧めです。生の生姜をすりおろすのが手間だと感じる場合は、ジンジャーパウダーを使用してもよいでしょう。朝に頂くことで、体が効率よく温まります。ただし取りすぎは禁物で1日10グラム以上の摂取は控えましょう。胃腸を荒らす原因になることもあるようです。
耳を冷やさないようにしましょう
寒い場所にいると、耳がカチカチに冷えることがありますね。耳を冷やすことが風邪の原因になることもあるようです。耳を温めるには、耳当てというものもありますが、耳のマッサージも効果的です。方法は、あまり難しく考えず耳を触っていただければよいのですが
・耳をつかみ上下に引っ張る
・耳をつかみ横に引っ張る
・両手をチョキにして耳を挟み、耳の付け根を軸にクルクルと回す
といった手順で行うと、まんべんなくマッサージができます。
耳をマッサージすると、全身が温まりますが、それはなぜでしょう?
人の体には(諸説ありますが)約350個のツボがあるといわれています。その中でも耳に110個のツボが集まっているそうな……。耳は、どこを触ってもツボに触れることができ、体の反射区に繋がっているのだそうです。このような理由で効率よく体全体に刺激を与えることができるのですね。眠気覚ましや集中力アップにも役立つことがありますので是非お試しください。
懐かしの!?乾布摩擦
乾布摩擦は、「昭和」に流行った健康法という印象があるのではないでしょうか?
先日ある保育士さんが「自園で取り入れているが、何のためにやっているのかわからない」という事をおっしゃっていました。乾布摩擦はアーユルヴェーダの施術でもあり「ガルシャナ」と呼ばれています。
乾いた布(絹を推奨していますがタオルでも)で体を優しくこすります。方向は末端から心臓に向かって行います。肌の代謝・血行促進・そして、自分の身体を目で見て触れて状態を知ることもできます。(アーユルヴェーダのドクターからダイエット中にするのもよいと聞きました)大人も子どもも肌の状態からわかることは色いろありますし、着替えの合間に「乾布摩擦」を入れてみるのはいかがでしょうか。
日本の冬は、過ごしやすくなって来ているとはいえ、急な寒暖差をつけると、縮こまった血管に大量の血液を流そうとするわけですから体に負荷がかかるようです。なるべく身体を温かく保てるよう身近な工夫を取り入れて、健やかにお過ごしください
参考文献:「アーユルヴェーダ食事法理論とレシピ」著/香取香・佐藤真紀子(径書房)
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保育者養成校教員 Yoga.ed トレーナー
Yoga Laboratory ~ 先生達のセルフケア研究会 ~ 代表
ホームページ: yoga-labo.tokyo/