はじめてみよう! ちょっぴりバイリンガルな日々――大切にしたい日本の保育~脱いだものをたたむ編
最近では、帰国子女のお子さんが幼稚園に入ってこられることや、外国籍のお子さんが入園してくることも多くなってきましたね。そんな時ちょっぴり英語で声をかけられたらいいなぁなんていう場面もあると思います。
毎月ちょっとしたワンフレーズを、少しずつご紹介していきます。
「こういう場面で、どんな風に声をかけたらいいの?」というご質問もお待ちしております!
また、香港のインターナショナル幼稚園での勤務と、一時的にイギリスの幼稚園に子どもを通わせた経験から気づいた日本の幼児教育のすばらしさもお伝えしていきます。
大切にしたい日本の保育~脱いだものをたたむ編
今月は、「自分の服をたたんで片付ける」というテーマでご紹介します。
日本の幼稚園では制服で登校し、運動の時には学校で着替えるというのが普通ですが、香港のインターナショナルスクールでは、体操着を着る必要がある時は、体操着のまま登校→下校という学校が多く、「自分が脱いだものをたたむ」「自分で着替える」機会があまりないようです。そんな文化に慣れている方が、小さい頃から自分のことを自分でできる日本の子ども達を見て驚かれることが多いのです。
世界を見ると、幼少期の教育現場でそういった指導が当たり前ではない国もあります。
先月のワールドカップでは日本人サポーター達が試合後に観客席を掃除をし、ゴミを持ち帰る姿が称賛される報道もありました。
これは「自分の持ち物をきちんとまとめる」「自分で出したゴミは自分で片付ける」という日本の幼少期からの教育の成果とも言えるのではないでしょうか。
こういう指導を当たり前にできる日本の先生は、海外から見ると、実はすごいことなんです。私達が当たり前だと思っていることが、世界では当たり前ではないことに気づき、それを英語で伝えることができれば、海外の学校や国内のインターナショナルスクールでお勤めした時重宝されるかもしれませんね。
ということで、今回は「脱いだものをたたむ」を英語で言ってみましょう。
《お着替えの時間だよ》
It’s time to change.
(訳:お着替えの時間だよ)
Let’s change into PE uniform / sports uniform.
(訳:体操服に着替えましょう)
制服に着替える場合は school uniform
私服に着替える場合は your own clothes
です。
「明日体操服をお家から持ってきてね」は
“Remember to bring your PE uniform tomorrow.”
と言えます。
《たたんでみよう》
fold
Let’s fold our shirts.
(訳:シャツをたたもうね)
properly などの副詞を付けると「きちんと」という意味を加えることができます。
Please fold your shirts properly.
(訳:シャツをきれいにたたんでね)
数名に呼びかけるときにはshirts と複数形ですが、一人に声掛けをする時には、shirt と単数形にします。
裏返しのままにならないように
It’s inside out.
(訳:裏返しだよ)
Your shirt is inside out.
(訳:シャツが裏返しだよ)
Turn your shirts right side out like this before folding them.
(訳:たたむ前にこうやってひっくり返そうね)
It’ll be easier to wear them later.
(訳:後で着替える時に着やすいよ)
くしゃくしゃのままたたもうとしているときには
Your clothes are crumpled.
(訳:服がくしゃくしゃだよ)
It’s better to unwrinkle them like this before folding them.
(訳:こうやって伸ばしてからたたんだ方がいいと思うよ)
Otherwise, they’ll be wrinkled.
(訳:そうしないとシワになっちゃうよ)
靴下は、丸まった状態からまっすぐに伸ばしてたたんでほしいときには
上記のようにくしゃくしゃだよ、と伝えてもいいですが、こんな風に言うのも可愛いですね。
Your socks look like little balls!
(訳:靴下がボールみたいに丸まってるよ!)
Turn your socks right side out like this.
(訳:こうやってひっくり返してね)
Let’s smooth out our socks.
(訳:まっすぐ伸ばそうね)
Then, fold them like this.
(訳:そしてこうやってふたつ一緒にたたむよ)
くるくる丸める場合は
Roll your socks together.
(訳:靴下二足一緒にくるくるしよう)
誰かの洋服が残っているときは、日本語でも
「♪こ~れ だ~れの~ お~とし~もの~♪」
と音に合わせて聞いたりすることがありますよね。
英語でも、可愛く表現できたらいいですよね。
Whose is this ? (これ誰の?)をこんなふうに歌にして歌うのも可愛いですね。
♪Whose is this? Whose is this?
♪Everybody, everybody
♪Whose is this?
複数形の場合は
“Whose are these?”
になります。
「靴下」は英語でsocks です。
なので、靴下の片方はsock になります。
「靴下の片方が見つからない」は
“I can’t find my other sock.”
となります。
他にも「靴下が片っぽどっかいっちゃった」は
“My other sock is missing.”
という風に言えます。
《たたんだものは一箇所にね》
Put all your clothes in one place.
(訳:自分の服は全部一箇所におこうね)
Put your clothes on your chair.
(訳:自分の服は自分の椅子の上に置こうね)
《こうすると気持ちがいいよね》
なぜたたんだ方がいいのか、なぜ片付けるのか理由を示すのもいいかもしれないですね。
The room looks so tidy, thanks to all of you!
(訳:みんなのおかげで、お部屋がきれいだね)
It feels so nice when the room is tidy, doesn’t it?
(訳:お部屋がきれいだと気持ちいいよね?)
What do you think?
(訳:みんなはどう思う?)
※イラストは「いらすとや」より引用させていただきました。
-
イングリッシュアットホーム・EAHフォースクール 代表
ウェブサイト:https://englishathome15.wixsite.com/eah4school
ブログ:https://ameblo.jp/eah4school/entrylist.html
メール:englishathome15@gmail.com