届けた愛情、受け取った愛情は一生残ります!──杉浦太陽さん
活動を広げて経験を活かす
編集長:最近はドラマ以外にも色いろなお仕事をされていますね。
杉浦:はい。役者として芸能界に入り、ウルトラマンで初主役をして、様ざまなドラマをやらせていただきました。そのうちに旅番組や食にまつわる仕事のお話が来るようになり、家庭菜園の番組や、料理人さんと日本全国を回る番組などを担当させてもらって。もう日本全国は5~6周くらい回ったのかな? 日本の食文化や感謝の想いを汲み取ってきて、自身でもきのこマイスターの資格を取ったり、趣味で釣りをして魚をさばいたり、野菜を育てたりしています。今はその経験をほかの仕事や我が子の食育にも活かしています。
編集長:活動が広がってきているのですね。お子さんの食育はどのようにしていますか?
杉浦:食関係の番組で日本全国を回ったおかげで全国に生産者さんの知り合いができまして、お中元などで送ってくださるんですよ。生きたカニ、海ブドウ、本当に色いろです。この前は島根からどーんとヤリイカが届いて、子ども達に「イカってこんなんだよ」って 見せたりしています。僕が旅した時の経験を話したりもしますね。あとは、プランターですけど家庭菜園ですね。この夏はミニトマトとナスとシソとオクラを作りました。
子どもに成長させてもらっている
編集長:全国に繋がりがあるっていいですね。
子育てで大変だと思うことはありますか?
杉浦:やっぱり熱を出した時ですね。インフルエンザは全員かかってしまったし、今はコロナ禍だから特に。子どもが小さいと1人だけを病院に連れていくということができないし、僕が仕事で妻が1人で全員を見るという時もあったから、人手の足りなさという部分はありました。小さいころは熱が出ると心配だし、うつるし、病院も買い物も食事も大変で親も消耗するという負の連鎖になりますから。そのぶん元気になった時に、ちょっとぐらいやんちゃでも元気ならいいやって毎回思います。
編集長:では逆に、嬉しいこと楽しいことは何でしょうか?
杉浦:うちはイベントを大事にしていて、父の日・母の日、クリスマスお正月、バレンタインとか色いろやるんですけど、何より嬉しいのは誕生日ですね。毎回家族写真を撮るんです。イベントの準備をするのは大変だけれど、祝ってもらう方はすごく喜ぶし、思い出になります。その家族写真を見返していると、この写真に写っている6人は僕達夫婦2人から始まったんだなと思って感慨深いですし、毎年見返すと色いろな想いが蘇ります。家族から得られる幸せっていうのはそういうものかなと思います。
編集長:夫婦円満だなと思うのですが、秘訣はなんでしょう!?
杉浦:よく聞かれるんですけど(笑)。いっぱい喧嘩していっぱい仲直りして、話し合って、お互いが意識し合うことでしょうか。人ってすぐには変われないけれど、意識することはできるので、そうやって互いを理解し、自分の行動を変えていく感じかな。
あとは、子ども達に成長させてもらったことが大きいと思います。日々の生活の中で、0歳から親として意識させてもらって、長女から成長の喜びや育児の大変さを学んだわけですが、2人目はまた違って。4人それぞれの子の初めてを味わわせてくれるんです。その度に僕ら夫婦も感動と学びを得て、成長させてもらっているなあと思います。家事も上手くなるし、流行りのものを子どもから教えてもらったりもする。日々子どもと共に親も成長している感じです。
相談することで気持ちが救われるといいなと思う
編集長:YouTube で子育てのお悩み回答をされていますが、始めたきっかけを教えてください。
杉浦:YouTube を始めて1年経ったんですが、1周年企画をやるのを忘れていて、「質問ください、お願いします!」と投げたのがきっかけです。みなさん質問をたくさんくださったので、今1つひとつ返しているところです。色いろな意見があると思いますが、「太陽君はこういう意見なんだ、参考になりました」とか、「私ならこうする」とか考える1つのきっかけになればいいな、僕に話すことによって少しでも、1人でも気持ちが救われるといいなと思ってやっています。
編集長:今後どういう動画を作ってみたいですか?
杉浦:家庭のことは辻ちゃんネルや夫婦チャンネル、SNS でやっているので、僕のYouTube は仕事というよりは趣味というか、別角度でやりたかったことをやっているだけなんです。だから、釣りや特撮系の動画もあります。今年は僕がやったウルトラマンコスモスの20周年なので、特撮の仲間、色いろなヒーローと対談したいなと思っています。
編集長:それは楽しみですね! ヒーローからすると子どもってどんな風に見えるんですか?
杉浦:テレビだけではなくてヒーローショーに行くことによって、生の子ども達の声援を貰うことができるんですよ。ウルトラマンがピンチだと、「がんばれー!」って応援してくれるんです。それを聞くと、腹の底から地響きのように感情が湧き上がります。僕が駆けつけてパワーを与えるつもりが、逆にパワーを貰うことに(笑)。今のご時世ではヒーローショーの開催が難しくなっていると思いますが、僕の糧は子ども達の声だったので、早くショーができる時代に戻ってほしいですね。
編集長:最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
杉浦:僕は保育園に通っていたのですが、全部は覚えていないけれど、みんなで発表会をやったこととか、幼いながらすごく鮮明に覚えているところもあります。先生が届けた愛情、子ども達が受け取った愛情は一生残ると思うんです。保育士を続けて10年20年経って、「昔ここに通っていました、先生覚えていますか?」という時が来ると思います。あの時想いを届けた子、愛情を持った接し方が間違ってなかったと思う日がきっと来る。先生も人間だから、迷ったり悩んだりすると思いますが、悩んだ先に愛情があれば、心と心の会話をしていけば大丈夫だと思います。今通っている園児のことを一番に考えて、1年1年、その子との思い出を育んでいってほしいなと思います。
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杉浦 太陽(すぎうら たいよう)
1981年3月10日、大阪府生まれ、血液型A型。
特技:マリンスポーツ、水泳 趣味:釣り、料理 ,サウナ
資格:ベジタブル&フルーツアドバイザー、 きのこマイスター、2級特殊小型船舶(自分の船あり)、スキューバダイビング、自動車免許。
『趣味の園芸 やさいの時間』NHK Eテレ、『 旬感レシピ』BS日テレ、『 静岡発そこ知り』静岡テレビ、『 SBI損保presents TOKYOこどもTIMES』TOKYO FMなどにレギュラー出演中。