イオンゆめみらい保育園 座間──商業施設で働く親御さんの多様な働き方に合わせて支援する企業主導型保育施設
イオンゆめみらい保育園 座間さんについて教えてください。
出産・育児にあたる従業員のスムーズな復職と、子育て中の従業員の活躍支援を目的に設置された企業主導型保育施設になります。これから働きたい! という方も応援しています。
定員は30名で、25名が従業員枠、5名が地域枠となっています。現在の園児数は合わせて14名となっており、どちらの枠にも空きがある状況です。
「手ぶらで来て手ぶらで帰れる」をモットーとしており、着替え、シーツ、布団、おむつなど全て園で準備しますので、保護者には何もご準備いただかなくて済むようにしています。汚れ物の洗濯も園側で対応し、使用済おむつの持ち帰りなどもありません。365日、7時から22時まで開園していますが、職員はシフト制できちんと休みもありますし、有給休暇を取ることもできるようになっています。
施設についてこだわりを教えてください。
園内は段差を無くし全てフラットにしてあります。鍵の位置を高いところに設置し、子ども達が自分で開け閉めができないようにしてあり、安全性にも配慮しています。
商業施設内にある保育園ですので、広い商業施設の中をお散歩することができ、雨の日でも施設内のキッズスペースや遊具を利用したり、イベントにも参加したりしています。
また、保護者の職場でもありますので、日常的に親御さんの働く姿を見ることができ、子ども達にとっても良い経験になっているのではないかと考えます。また、お迎え、買い物がワンストップで済むことも他の園では経験できないイオンの中の保育園ならではの最大の魅力ではないかと思います。
保育方針についてお聞かせください。
保育園が少なく待機児童も多いため働くことができないという従業員のために保育園を作ろう、ということがきっかけで保育事業がスタートいたしました。土日や時間も制限されることなく預けることができ、従業員が安心して働くことができる環境を作りたいと思い日々運営しております。働く場所はあるけれど、子どもを預ける場所がなくて働けないという親御さんもたくさんいる中で、ワークライフバランスを上手く取ることができる環境だと思います。日曜日や祝日だけなどの一時保育の受け入れも対応しています。
プログラムでこだわっている点について教えてください。
食育と絵本の読み聞かせに力を入れています。2か月に1度テーマに沿って、園から園へ絵本がリレー形式にめぐる「絵本巡回としょかん」を利用しています。子ども達はいつも絵本が来るのを楽しみにしています。みんなで共有して見る絵本のため、子ども達も絵本を大切に扱うことを覚え、とてもいい教育になっています。
また、食育にも絡めて、絵本に出てくる料理や食べ物を実際に給食で食べる「絵本給食」を行なっています。先日は「しろくまちゃんのほっとけーき」の読み聞かせと同時に、子ども達の前でホットケーキを焼いて、みんなで一緒に食べました。おにぎりの絵本の時には、みんなでおにぎりを作って食べました。
食育について教えてください。
献立については保育運営本社で統一されています。食材については基本的にイオンにて購入しております。手作りで温かく、子ども達が食べやすいものを提供することにもこだわっています。調理スタッフも給食の時間には必ず一緒に食事介助を行なっています。子ども達が食べる様子を直接確認することで、味付けや1人ひとりそれぞれの子に合った食材の切り方なども工夫しています。また、それ以外でも時間が取れる時には保育室で一緒に遊んだりしていて、調理スタッフも子ども達についてよく理解しています。食育だけではなく、当園では全職員が保育に携わるようにしています。
また、地域住民の方がたにもご協力いただき、畑をお借りして秋には芋掘りをさせていただいたり、お散歩の時には畑へ行って季節の野菜について教えていただいたりして、地域の方達と積極的にコミュニケーションを取っています。大根などいただいた野菜を園に持ち帰ってプランターに植えて、それをみんなで抜くことで収穫の疑似体験をしたりもしています。
保育の質を上げるための取り組みについて教えてください。
年間100以上の研修を行っています。保育士それぞれのスキルに合わせた研修を毎月受講するようにしています。年間通しての研修を行なっていますので、1人の職員が1つのテーマに対してスキルアップできるような仕組みにもなっています。また、受講した本人だけではなく、園内研修で他の職員にも共有できるようにしています。
今一番力を入れているのは虐待防止についての研修です。大人から子どもに対する子どもの心と身体の健全な成長・発達を妨げる、避けたい関わり全てを指す「マルトリートメント」に関する研修は必ず全員が受講するようにしています。主任やミドルリーダーについてはアンガーマネジメントの研修も受講しています。研修は保育実務時間内で受講しているため、これまではどうしても受講できない場合があったのですが、今年からは動画配信もされるようになり、より受講しやすくなっています。
職員同士のコミュニケーションを円滑にするため工夫されていることはありますか。
昨年より幸せの定義や人生を豊かにする方法について考える、幸福学研修の「ウェルビーイング」を取り入れています。シフト制のため、なかなか全員で一同に集まってミーティングすることが難しいのですが、職員間で順番に担当して幸せを向上していくためのテーマを考え、そのために行なっていることやエピソードなどを書いて掲示板に貼っておき、そこへ他の職員たちも付箋でコメントをつけ、お互いにコミュニケーションを取っています。そこから普段の何気ない会話のきっかけにもなり、コミュニケーションの活性化に一役かっています。
どういった人と一緒に働きたいですか。
前向きで向上心を持ち、コミュニケーション能力があることが大切だと考えています。現時点で保育士の配置基準を満たしてはいますが、職員が増えれば増えた分だけ、子ども達1人ひとりにより深く寄り添うことができると思います。コロナ禍でのマスク生活の影響から発語が遅れている子が多く見受けられます。そういった状況でもあることから、1対1でより丁寧に深く子どもに寄り添うためには、人員は多ければ多いほど良いと思っています。
ここで育った子ども達には将来どのようになってほしいですか?
困った人に手を差し伸べることができる優しさを大切にしてほしいと思います。
現在、0歳児から3歳児が一緒に活動していますが、年上の子が年下の子のお世話をよくしてくれます。自然と人に対して何かをしてあげたいと思えることは異年齢児保育の良さだと思います。
イオンゆめみらい保育園 座間といえば〇〇。この〇〇に入る言葉は?
「仕事と家庭の両立を実現できる保育園」です。仕事を頑張っている親御さんを近くで見ることができる保育園はあまり無いかと思いますので、子ども達にとっても保護者にとっても心強く、安心して過ごすことができる環境なのではないかと思います。
今後の展望についてお聞かせください。
英語のプログラムを積極的に取り入れていきたいと思っています。英語に親しみが持てるよう子ども達のレベルに合わせてどういった取り組みがベストか、何が良い方法なのかを職員間で検討しているところです。近くに米陸軍基地がある関係から外国人の買い物客も多いので、そういったところも上手く絡めていけるといいな、と思っています。
また、英語だけにとどまらず、全国の系列園とオンラインで交流イベントも行なっていけるといいな、と構想を練っています。
イオンゆめみらい保育園 座間
住所
〒252-0012
神奈川県座間市広野台2-10-4 イオンモール座間1階
アクセス
小田急線 小田急相模原駅よりイオンモール座間直行バスで10分
開園時間
通常開所時間 月~日 7:00~20:00
時間外開所時間 月~日 20:00~22:00
連絡先
TEL:046-204-6061