小石川ここわ保育園──対話を大切にし、どんなことも楽しむことができる力を育む保育園
小石川ここわ保育園さんについて教えてください。
2022年4月開園の新設園です。定員100名で、園庭もあり3階建ての大型園です。園の全てのプログラム(リトミック、英語、運動等)については、「楽しい」を前提に取り組んでいます。これから子ども達が成長していく過程で何かに取り組むことになった際、これまでやってきたことに自信を持って挑戦してもらいたいと考えているからです。
また、肌の色、体格、言語などが違う色々な国の人達と触れ合うことでボーダレスな感覚も身につけて欲しいと思っています。どういう人に対しても柔軟に対応できるようになってほしいとの想いから、1年に1度英語講師の入れ替えも積極的に行なっています。
特に運動では体育専門の講師が運動遊び指導を行なっており、当園に来ていただいている講師は日本体育大学出身で講師陣はまさにその道で活躍している方々をお招きしています。
施設のこだわりについて教えてください。
床材や腰壁、テーブルやイスなどには全てひのきを使用しています。中でもテーブルとイスはI-WORKというここわ保育園系列の運営会社である株式会社ディアローグが運営する障がい者就業支援施設にて作られたものを使用しています。子ども達にはできる限り自然のものに触れてほしいと思っているため、素材がしっかりとしていて触り心地が良いものにこだわっています。
また、園庭にはゴムチップを敷き、怪我の防止と熱の吸収率が低く照り返しが少なくなるような工夫をしていたり、屋上にもソーラーパネルを設置し、園の電力として利用していたりと、サステナビリティな保育園となっています。
保育方針について教えてください。
日頃からできる限り対話を大切にするという方針を掲げています。子どもに対してはもちろんですが、保護者に対しても保育士同士においても、手紙や連絡帳など書面の文字だけでは読み取ることが難しいような部分でも対話することにより思いが汲み取れ、理解や安心に繋がると考えているためです。今の時代は一人っ子のお子さんも多く、休日以外の一日の中で必然的に関わる時間が多いのは保育士になりますので、子どもとのやり取りにおいては特に対話を大事にしていこうと思っています。
保育と教育の融合を掲げていますが、詳細を教えてください。
特に運動会や発表会などイベントについては、保育士が全てを取り仕切るというかたちではなく、日ごろの活動の延長を保護者に見ていただく場にしていきたいと思っています。なぜなら、普段の教育の部分は各分野の専門家が担当しており、保育士は子ども達に毎日楽しんでもらえるようなサポートの部分を担当しているからです。
まだ道半ばではありますが、保育士は保育に特化、専門家の方々には教育に特化してもらい、みんなで協力・融合しあえるような体制を今後整えていきたいと考えています。
保育の質を上げるための取り組みについて教えてください。
年に数回、子どもの人権擁護やコンプライアンスに関する研修を社内で専門の講師により実施しております。社内研修では、全園から様々な職員が集まりディスカッションを多く取り入れることで、他園の状況やいろいろな保育観を話し合えるように意識しております。
また、保育士である前に一社会人として、どこへ出てもしっかりとやれるようにとの考えから、接遇系の研修にも力を入れています。
職員同士のコミュニケーションを円滑にするため工夫されていることはありますか。
毎日、昼礼を行い必ずコミュニケーションを取るようにしています。空き保育室を開放して職員同士で集まって休憩できるように、日ごろから気軽に対話ができるような工夫もしています。また、職員が誰に相談したらいいのか悩むことがないよう窓口は広くし、相談しやすい環境作りにも努めています。
どういった人と一緒に働きたいですか。
子ども達とどうやって楽しむことができるかを常に考えている人と一緒に働けたらと思っています。協調性なども大切ですが、どれだけ子ども達と親身に向き合えるかを重要にしているからです。書類を細かく書くことができるかなどは重要ではなく、どれだけ子ども達と一緒に楽しい思い出を作ることができるか、子ども達との信頼関係を築くことができるかを大切にしています。
もちろんピアノや制作などの取り組みについても努力することは必要ですが、できないことはできないと素直に言えるような環境も用意していけたらと思っています。1人の職員が全てを上手くこなす必要はなく、それぞれが得意な分野で力を発揮してお互いに補い合えるチームになっていけたらと考えているからです。
子どもと全力で楽しむ方とご一緒できたら幸いです。
ここで育った子ども達には将来どのようになってほしいですか?
好きなことに全力で取り組み、いつでも楽しいという気持ちを大切にするようになって欲しいと思っています。この先、挫折することや辛いことに直面することもあると思います。何をするにしても自分の長所を活かして最終的には楽しかったと言える人になってほしいと願っています。
今後の展望についてお聞かせください。
敷地内にコンポストを設置し、残食などは土に還るような環境について考える取り組みの準備を進めているところです。
園内には子どもが情緒不安定になった際や、発達障害を抱える子が気持ちの切り替えをできるようなリラクゼーションルームを設置しているのですが、そちらの有効利用方法などももっと模索していきたいと思っています。
また、保護者が参加できる行事についても増やしていきたいと思っていますし、秋に開催される地域の祭りの際には園庭を開放したいと考えています。地域の方々からも食育に絡むご提案をいただいていますので、もっと地域の方々と沢山コミュニケーションを取っていきたいと考えています。開園したばかりの園なので進めたいことが沢山あり、色々と構想を練っているところです。
小石川ここわ保育園といえば〇〇。この〇〇に入る言葉は?
「対話」です。前述したように、子ども、保護者、保育士同士、全てにおいて対話を大切にしています。
小石川ここわ保育園
住所
〒112-0002
東京都文京区小石川3-19-7
アクセス
東京メトロ丸の内線 春日駅より徒歩7分
都営大江戸線/三田線 後楽園駅より徒歩7分
開園時間
通常開所時間 月~土 7:15~19:15
延長時間 月~土 18:16~19:15
連絡先
TEL:03-3830-0402