保育士 佐々木星哉さん
保育士になろうと思ったきっかけを教えてください。
中学生の時、おもちゃを作って保育園に持っていき、子ども達と遊ぼうという家庭科の授業がありました。その時に子ども達と関わって、楽しいと思ったのがきっかけです。
マジックはいつからされているのですか?
自分が通っていた幼稚園の副園長先生がとてもマジックが上手で、ああいうことができるようになりたいと思ったんです。小学生の頃は、100円ショップで材料を調達して練習し、家族に見せたりしていました。
高校生の頃、東日本大震災の被災者の方々との交流会に行かないかと知人に声をかけられました。被害を受けた方に少しでも笑顔になってほしいと思って、気仙沼まで行ってマジックを披露しました。それから少し本格的になった感じです。
今はどのように活動されていますか?
コロナ前は、保育園内の誕生会でやったり、地域の高齢者の方々に見せたり、地域のイベントなどに出たりしていました。メインは保育士ですし、マジシャンとしての収益はあまり考えていません。
マジックというのは見せ方が大事なんです。マジックでの自分の見せ方や、子ども達への導入という部分に関しては、保育の中でもすごく使えると思っています。子ども達も興味を持ってくれて、触れ合いもできるので、自分の強みになっているなと思います。
子どもに受けがいいのはどんなマジックですか?
子どもはマジックが好きなのでほとんどのものは受けるんですが、ものが消える、何もない所からものが出る、といったわかりやすいマジックはインパクトがあるようで、一番受けが受けが良いです。
トランプで数字がどうの、というマジックは幼児だと理解するのが難しかったりするんですが、トランプの色が変わるとか、消えるとかだと「なんで!?」となって、もう1回やってほしいと言われることもありますね。
今後の展望を教えてください。
色いろな保育園を回ったり、もう少し年齢の高い小学生にもマジックを見せたいと思っています。さらに、自分で考えたマジックを実際にやってもらいたいです。見る側から見せる側へ立つことで、相手に喜んでもらえることを実感できると思うんです。マジックの楽しさ、こんな簡単なことでこんなに喜んでもらえるんだよということを味わってもらいたいと思っています。
もう少しでコロナが収まってくるのではないかと思っているので、機会があったら色いろな人に関わって、自分を軸として広げていきたいです。
(MiRAKUU vol.40掲載)