第20回 子どもに枕は必要? 必要ならどんな枕を使えばいいの?

子どもの枕は、睡眠も、呼吸と嚥下機能の発達、四肢の発達によって変わってきます。
赤ちゃんの場合には、最大開口ができること、そして、唇を閉じて鼻呼吸で寝られること。おっぱいを飲んだあとでもお腹が凹んでいて柔らかいこと。横を向いて寝たり、寝返りを頻繁にうたないというのは、大人にも子どもにも共通する、呼吸から考えた枕の具備条件です。

横を向いて寝る場合、睡眠時無呼吸の喉をしている状態です。生後すぐから2か月程度までの赤ちゃんは、呼吸と嚥下機能が別の形状になっているのでどんな姿勢でも寝られますが、その時に呼吸と嚥下機能を知れば、枕の形状、高さがよくわかります。また、すでにこの時点までに脳幹と言われる睡眠と、呼吸との関係の脳が前頭前野に統合されてきます。この時の顔の形状、皮膚の状態、頭の形状は、後々の枕にも大きく影響します。
今から40年ほど前、当時90歳を超えたおばあちゃんに、抱っこの仕方から何から何まで教えてもらいました。そのおばあちゃんは、赤ちゃんの枕は、そばがらを袋に1/2から2/3程度入れたものを用意し、赤ちゃんの頭の形状を作り上げるように親の手で、まん丸くなれと頭の形を整えたものだと言っていました。
私の枕の研究は、咬合という気道を確保する形が、枕にも影響するということで始まったので、すでに40年ほどの研究になります。以前はそばがらの枕も使いましたが、今の日本の家屋ではダニがすぐにわいてしまうので、枕素材としては適当ではないという枕メーカーさんの意見で使うのをやめました。
今は、バスタオルで専用の枕を親に作ってもらいます。以前に、枕と咬合の関係を200名ほどで確かめましたが、高さの違いがなんと7センチ以上ありましたので、固有の枕の作り方が出来上がりました。
枕は素材の状態、通気性、そして頭に対する形状の回復で、いわゆるクレニアルセイクラルテラピーと言われる頭蓋調整を毎日行い、呼吸を整える大事な存在です。寝具とともに考えて、知識を持っていただきたいと思います。


枕の高さは、大の字に寝た状態で、たった数分で、体の状態、嚥下の状態、鼻呼吸で決める必要があります。枕は、赤ちゃんの頃から成長に合わせて調整するのですが、毎日の様に洗える枕素材が、タオル素材でした。作り方は、YouTube にも載せてありますので見て下さい。
(MiRAKUU vol.35掲載)
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- 新橋 未来歯科 院長
姿勢咬合セミナー主幹(27年以上続く姿勢と噛み合わせの歯科医師向けのセミナー)
Ken'sホワイトニングセミナー主幹1984年静岡県菊川市にかわべ歯科を開業。2011年新橋に未来歯科開業。
従来の疾患中心型治療ではなく、「細菌単位でのお口の中のリスクを知り、その結果に基づき改善していく」「食事内容の分析・アドバイス」「姿勢指導や、呼吸などのアドバイスによる体質改善」「患者様の未来の目標設定」をコンセプトにした「予防」診療を行う。
歯科医・歯科衛生士向けの各種セミナー、DMMでのオンラインサロン等も精力的に行なっている。
『かわべ式 子育てスイッチ ~生まれた瞬間からグングン発達する88の秘訣』(エッセンシャル出版社)好評発売中。
ホームページ:https://miraishika.com/
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