第27回 読者からの質問にお答えします! 子どもの立ち方・歩き方が気になります。食育と歯の関係について教えてください。〈前編〉
これら2つの質問には共通点がありますが、まずバックグラウンドを知る必要があります。
少なくとも年齢、できること、できないこと、しっかりと50回以上噛まないといけないものを与えているか、良い姿勢なのか、学力、判断力が、しっかりしていてその部分だけが気になるのか。親の姿勢は良いか、親が姿勢、マナーなどの教育、食事をしっかりと教えられるかなど、毎日の生活習慣を作り上げている親の問題と、学校、保育園などの教育の環境の問題とがあります。
まずは歩き方についての質問についてお答えします。
子どもの歩き方の問題は、どの年齢かによって全く違います。
例えば、親がO脚、X脚、そして足を組んで姿勢が悪い、しっかりと噛んで食べるものを食べていない、睡眠時無呼吸との関係で横を向いて寝るなどの片側癖がある場合には当然、左右差が無意識レベルで作られます。骨盤底筋のズレと下垂が起こり、脊柱の問題が起こっている姿勢で歩き始めているということです。
喉から足の先、目線と鼻詰まりなど全身からのアプローチをして日常生活習慣のすべてを親子で学び、習慣という癖を改善する必要があります。
立ち方で歩き方が変わります。歩き方で座り方が変わります。座り方で寝方が決まり、走り方ですべての状態が現れます。
つまり、姿勢のすべては繋がっているのです。
学校での姿勢教育がゼロな世代が昭和33年以降に生まれた方々と言われます。
日本の学校教育のすべてが変わらない限り、学校では寝て、塾で勉強させられるという学力も体力も最悪のままです。
そしてこれは子どもの問題ではなく、親と子の問題なのです。
未来歯科アカデミーでは、毎日のように日常生活習慣のすべてのトレーニング、指導、教育を行なっています。
まずは健康のこと、人間関係としての親子関係を学びましょう。親からの遺伝子で育っているのではなく、その子の遺伝子を育てるのが親の役目です。それができないと社会すべての問題を子どもが受け持つことになるという時代なのです。
保育園、学校の先生方に対しても姿勢、学力体力など、態度マナーも見てください。立ち方も、座り方も、歩き方も、走り方もおかしいですよね。喋り方も鼻呼吸の喋り方ではないのです。
現代人の98%が呼吸、嚥下機能、姿勢、内臓機能の問題で睡眠障害を起こしているのが日本なのです。
基本的なことから知る。これが社会問題だと、お金の問題もわかってきますし、子ども達の老化、フレイルとしての歩き方の問題もわかってきます。
今から学びましょう。
(MiRAKUU vol.42掲載)
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- 新橋 未来歯科 院長
姿勢咬合セミナー主幹(27年以上続く姿勢と噛み合わせの歯科医師向けのセミナー)
Ken'sホワイトニングセミナー主幹1984年静岡県菊川市にかわべ歯科を開業。2011年新橋に未来歯科開業。
従来の疾患中心型治療ではなく、「細菌単位でのお口の中のリスクを知り、その結果に基づき改善していく」「食事内容の分析・アドバイス」「姿勢指導や、呼吸などのアドバイスによる体質改善」「患者様の未来の目標設定」をコンセプトにした「予防」診療を行う。
歯科医・歯科衛生士向けの各種セミナー、DMMでのオンラインサロン等も精力的に行なっている。
『かわべ式 子育てスイッチ ~生まれた瞬間からグングン発達する88の秘訣』(エッセンシャル出版社)好評発売中。
ホームページ:https://miraishika.com/
未来歯科アカデミー:https://miraishika.com/academy/
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