2014.10.15
感染症マメ知識

普段の生活から急性中耳炎を予防編

保育の現場でスグに役立つ感染症マメ知識~普段の生活から急性中耳炎を予防編~──一般財団法人 日本病児保育協会

※今回の記事は、小川こどもクリニックの院長である、小川真司先生にご監修いただきました。

涼しくなってくると、鼻水の出る子どもが増えてきます。
たかが鼻水とあなどってはいけません。鼻水は中耳炎の原因になります!
今回は、中耳炎の中でも最も多い、急性中耳炎についてご紹介します。

急性中耳炎とは?

耳の構造

中耳炎とは、中耳に炎症が起こる病気であり、多くは急性中耳炎のことを指します。
多くは細菌感染ですが、ウィルス感染の場合もあります。

急性中耳炎の原因

風邪がきっかけで増えた菌を含む鼻水が、鼻から耳に流れ込むことが原因となります。
プールやお風呂などの水が口や鼻を経由して耳に流れ込む事が原因となるケースもあります。

急性中耳炎のよく認められる時期

風邪との合併症になることが多いため、風邪の流行しやすい冬や、入園シーズンの春に多く認められます。
しかし、冬以外にも風邪を認めるのと同様、急性中耳炎も冬以外にも認められます。

急性中耳炎の応急処置

急性中耳炎には登園の停止基準がありませんので、熱が無ければ通常の保育所でも保育する場合があります。
急性中耳炎の子には、鼻の通りを良くし、痛みを和らげてあげる処置がよいでしょう。

中耳炎の応急処置方法

 

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… 病児保育とは …

「病児保育」とは、普段保育所に通うお子さんが体調を崩し、熱を出したりした時の保育のことです。
病児保育室での保育だけでなく、保育園でお子さんが急に体調を崩してから親御さんがお迎えに来るまでの間の保育も、立派な病児保育です。
「病児保育」は保育の知識に加えて、正しい感染症、感染予防、看護などのスキルと知識が必要となります。
全ての保育所への看護師の配置が現実的でない今、保育士には病児保育への対応力も求められています。
この連載が少しでも皆さんの現場のお役に立てたら、幸いです。