夏風邪トリオ 手足口病編
夏風邪トリオの季節です!
夏になると、暑さのために体力を消耗し、抵抗力が落ちてきます。抵抗力が落ちると何が起きるでしょうか? そう、細菌やウイルスに感染しやすくなってしまうのです。
夏は感染症の流行りやすい時期。今回は「夏風邪トリオ」ともいえる夏の感染症の代表「ヘルパンギーナ」「手足口病」「咽頭結膜熱(プール熱)」から、2013年に大流行した「手足口病」についてお話します。
手足口病の症状
その名の通り、口の中・手のひら・足の裏などに発疹や水疱が現れます。
また、原因ウイルスによってはお尻や全身にブツブツが広がることもあります。
潜伏期間は3~6日、熱は37~38℃程度で1~3日で解熱します。
手足口病は何度でもかかるの?
手足口病の原因ウイルスは何種類もあります。そのため、一度手足口病にかかっても、また別の原因ウイルスによって手足口病にかかる場合があります。
かかったことがあるからと油断せずに、感染予防に努めましょう。
保育所で気を付けること
手足口病のウイルスは、発熱や発疹などの症状が治まった後も長期間、唾液や便で排出されます。呼吸器(唾液・くしゃみ・咳など)からは1~2週間、便からは2週間~4週間にも及びます。
- オムツ替え等便を取り扱う際は、使い捨て手袋を使用する
- 咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう(またはマスクをする)
使用したティッシュはすぐに蓋付きのゴミ箱に捨てましょう - おもちゃ等の消毒をこまめにする
手足口病の感染予防はこまめな手洗いが重要です。タオルの共用は避けましょう。
手足口病の詳しい情報や、ヘルパンギーナ・咽頭結膜熱(プール熱)については日本病児保育協会の公式サイトをご覧ください!
「病児保育」とは、普段保育所に通うお子さんが体調を崩し、熱を出したりした時の保育のことです。
病児保育室での保育だけでなく、保育園でお子さんが急に体調を崩してから親御さんがお迎えに来るまでの間の保育も、立派な病児保育です。
「病児保育」は保育の知識に加えて、正しい感染症、感染予防、看護などのスキルと知識が必要となります。
全ての保育所への看護師の配置が現実的でない今、保育士には病児保育への対応力も求められています。
この連載が少しでも皆さんの現場のお役に立てたら、幸いです。