第2回 なぜ、私達の英語は伝わりにくいのか?──なぎさ先生の 楽しみながら英語が聞けちゃう、話せちゃう“フォニックス講座!”
なぜ、私達の英語は伝わりにくいのか?
以前、インド人の友達に「日本語は一番効率の良い言葉だよね」と言われたことがあります。どういうことかと尋ねたら、日本語は口を動かさなくても通じるけれども、他の言語はそうはいかないと言うのです。
それを聞いた時に、深く納得すると同時に、私は今の日本のアイドルのことを思い出しました。日本のアイドルを見てみると、ずっとニコニコと口角を上げたまま、喋り続けているのです。
英語を話そうとすると、そうはいきません。例えば、よく使う「こんにちは」は、Hello「ハロー」ですが(フォニックス的に言うと「ヘロー」)、ハローにはLが入っているので、舌を上の歯の後ろに当てて発音しなければネイティブのような発音にはなりません。
「さようなら」のByeには、Bが入っているので、唇と唇を合わせてはじかないと、きちんとした発音はできないのです。
また、私の話で恐縮ですが、以前に親知らずを抜いたことがありました。1週間経ってだいぶ痛みが取れてきたのですが、日本語を話す時は全く問題ないのに、英語を話すと「あ、痛い!」となるのです。
英語を話す時には、顎も使っているのに気づきました!
生徒の発音が良くないなと思う時は、多くの場合、日本語で話す時の口の使い方をしています。唇や舌や顎を使っていないのです。日本語では、それほど大きく動かす必要がないので良いのですが、英語はそうはいきません。
この違いを意識するか、しないかで、通じる英語に大きく影響すると思います。
英語を話す時には、唇や舌や顎を使ったり、空気を出したりして発音するのがポイントです!
次回、発音する時の口の動かし方について詳しく説明していきます!
口を大きく動かすようになると疲れるけど、小顔になるかも!?
(MiRAKUU vol.47掲載)
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5歳よりシンガポール在住。
イギリスのリーズ大学卒。
シンガポールのUWC校にてIBディプロマ取得。
フォニックス講師資格保持者。
自身が英語の発音に苦労したことから、発音に興味を持ち、フォニックスアイランズの教材開発にたずさわる。長年シンガポールのインターナショナル幼稚園にてフォニックスの指導に関わる。日本でフォニックスを広めるべく奮闘中。一男一女の母。