2017.03.22
保育士のライフスタイルを輝かせる

潜在保育士が復帰を願う職場環境とは

潜在保育士が復帰を願う職場環境とは

近年、保育士不足がニュースでたびたび取り上げられています。

潜在保育士の約半数は、「希望する職場環境があれば保育士として復職したい」という声もあげているなか、なぜ保育士不足の状況が改善しないのでしょうか。

以前保育士だった方などの声を参考に、潜在保育士が復帰するためにはどのような環境が求められているのかを探っていきましょう。

潜在保育士が復帰するうえで大きなウエイトを占める「給料」

潜在保育士が復帰するうえで大きなウエイトを占める「給料」

潜在保育士が復職するうえで大きなハードルとなっているのが給料です。

平成27年における保育士の平均月収は22万円という報告があるなか、相まって問題となっているのが昇給の少なさ。

公務員保育士となれば年数に応じた安定的な昇給も見込めますが、私立保育所に勤務する保育士となると10年働いても初任給とほとんど変わらない場合も。

潜在保育士の方が復職する場合「給料はいくらなのか」「今後働き続けた場合に昇給はどれほど見込めるのか」を、前もって園と話し合っておくと良いでしょう。

潜在保育士復帰のカギとなるのが「子育てと両立できる勤務体系」か否か

労働量と給料が見合わないという問題も潜在保育士の復帰を阻む理由に深く絡んできます。

定時に帰れたり、土日祝日休みがあるなど勤務内容が保育士にとって負担の少ないものであれば、働くうえでも不満は出にくくなります。

潜在保育士の方が復帰を目指す場合はフルタイム募集だけを探すのではなく、早番や遅番、日中だけの勤務といった時短勤務が可能な場所を探してみましょう。

また、9~15時といったパートタイム制度を導入しているところがあれば、勤務日数が多少多くても、さほど負担を感じることなく済むはずです。

潜在保育士の復帰を支えてくれる人間関係も大切!

どのような職場であっても人間関係における問題は絡んできますが、保育士となると保育所内だけでなく保護者との人間関係も注意が必要になってきます。

「園長の保育の方針が古く、自分の希望と合わない保育をしなければならない」

「保護者からの理不尽な苦情」

前もって情報収集しておかないと、こういった精神的ストレスを受ける恐れもあります。

一方、海外では似たような問題がありつつも定時で帰れたりきちんと休日があったりするため、保育士として頑張ることができるという声もあります。

潜在保育士が復帰を考えるのであれば、園長先生との教育方針のズレがないか、保育士同士の人間関係に問題はないか、などをチェックしましょう。

また、保護者からの苦情が来た場合の対応なども聞いておくと、気持ち良く仕事を行いやすくなります。

子どもの成長と深く関われる保育士は、子どもたちの可愛さを身近に感じるだけでなく、やりがいや責任感をともなう立派な仕事です。

子どもの笑顔に触れたり、初めて名前を呼んでくれた嬉しさは、給料に変えられないものがあります。

子どもの人生の基盤を作り上げる保育士として働き続ける以上、やりがいだけでなく自分が納得できる職場環境を探すことが潜在保育士にとって重要です。

出産や育児で職場を離れたとしても、上記を参考に再び保育士として復帰したくなる保育所を見つけてくださいね。