保育士と子どもをつなぐ「ごっこ遊び」3選
幼児が楽しめる遊びはたくさんありますが、中でも「ごっこ遊び」は性別にかかわらず人気の遊びです。
実はごっこ遊びは保育士と子どものコミュニケーションを円滑にするだけでなく、子どもの成長に関してもメリットのある遊びとして取り入れられています。
ごっこ遊びの魅力を具体的にご説明した上で、おすすめのごっこ遊びを3つご紹介します。
ごっこ遊びは社会性や言語力を育む
子どもが何かになりきって遊ぶごっこ遊びは、遊びを通していろいろなことを学ぶことができます。
ひとつは「社会性」です。お友達とかかわりながら協力することで協調性を身につけるとともに、遊びの中からルールを学ぶことができます。
設定をもうけることによって状況に合わせて対応することも学びますので、自分の役割を認識し、自分の存在意義を感じることができます。
もうひとつは「言語力」です。保育士やお友達とコミュニケーションを取りながらごっこ遊びをすることで、多くの言葉を学び、表現の仕方を覚えます。
自分を客観的に見ることや周りのお友達を思いやる気持ちの成長にもつながります。
保育士が見守ることでグッと成長することができる
年齢に合わせてごっこ遊びのかたちも変わっていきますが、4歳から6歳くらいの保育園児であれば、子どもたちで役割を決めることも増えてきます。設定や役割がうまくいかないケースもあるでしょう。
折り合いを付けながらごっこ遊びを進めていくことができるように、保育士は静かに見守ることが大切です。我慢をしたり自分の思いを伝えたりすることも、ごっこ遊びを通して体験することができます。
保育士の遊びのネタとして覚えておきたい「ごっこ遊び」3選
保育士として、子どもと楽しい時間を過ごすことも大切な職務の一つですので、遊びのネタは多めに用意しておきましょう。
ごっこ遊びでは子どもたちにとって身近なものを選ぶと良いでしょう。日頃の遊びに組み込みたいごっこ遊びを3つご紹介します。
お店屋さんごっこ
お母さんとのショッピングで色々なお店屋さんを見てきているはずですので、お店屋さんごっこなら子どもも違和感なく始めることができます。
「ピッ」と音が鳴るバーコードリーダーは子どもにとって興味の対象となるはずです。子どもが2人以上いる場合はお客さんと店員を順番にさせてあげると良いでしょう。
バス・電車ごっこ
いつの時代も「乗り物」は子どもたちの心を打ちます。バスや電車などの身近な乗り物に憧れている子どもも少なくありません。
乗り物であれば「動き」がつけられるというメリットがあります。運転手役を1人作って楽しむと盛り上がります。
ヒーローごっこ
戦隊ものやアニメに現れるような「正義の味方」は子どもにとってわかりやすく「かっこいい」ので、ヒーローごっこはみんなで楽しめると良いでしょう。
ポイントは2つ。
保育士が悪役をしてあげること。子ども同士の争いもなくなりますし、「敵を倒す」という共通の目的があることで、仲間意識も生まれます。
そして、キャラクターは順番に選ばせてあげること。例えば戦隊ものであれば、「レッド」をやりたい子どもが多くなりがちですので、1人がずっと同じ役どころにならないよう配慮してあげてください。
順番を守って遊ぶという社会のルールが自然と身につきす。
ごっこ遊びは職業や役どころの数だけ存在するので、ネタ切れしづらく、保育士にとってもメリットのある遊びです。子どもたちの興味を汲みとって、新しいごっこ遊びを考えてみても良いかもしれませんね。