2022.12.16
保育園訪問【Web限定版】

月島雲母保育園──「できる!」「できた!」を大切に、幸せと自己肯定感に満ちた子どもを育む保育園

月島雲母保育園──「できる!」「できた!」を大切に、幸せと自己肯定感に満ちた子どもを育む保育園

月島雲母保育園さんについて教えてください。

月島雲母保育園 園長:宮﨑真由美さん

2019年4月開園の認可園になります。定員は60名です。
中央区の私立園には園庭がないところが多く当園も園庭がないため、開園当初は子ども達の運動量についてご心配いただく声も多かったのですが、お散歩も大人の足で歩いて15分程かかる公園まで出向いたり、1日に2回お散歩へ出かけたりと、子ども達の体力作りについてしっかり考慮をしていますので、今では保護者の方々から感謝のお声をいただいています。
また、当園では縦割り保育を行なっており、全職員が全園児の保育にあたっています。

保護者の方々にも毎日お迎えの際に5分程お時間を頂戴し、職員とじっくりお話をさせていただく「5分間対応」という時間を設けております。普段から些細な事でも話しやすくすることで、信頼関係を築くことを目的としているためです。
職員はずっと子どもと一緒に過ごし、話す大人といえば職員同士だけとなってしまいがちなため、保育士である前に一社会人として、同じ働く大人と話す時間を設けたいという職員教育の一環として始めたことがきっかけです。
適切な情報をできるだけ分かりやすくお伝えし、お困りのことがあれば相談に乗ることができるよう、常日頃より心がけています。

園舎などのこだわりについて教えてください。

内装は雲母保育園全体として、「大人が考える子どもらしさ」ということは出さずに、純粋に生活の場として安らげるような環境を心がけています。少し大きなお家といった感じで、自宅同様にくつろげる空間づくりをしたいと思っています。
面談室やトイレについても親しみが持てるよう、キャラクター柄など可愛い壁紙にしており、外から見た際にも雲母保育園であることが分かるように、窓や玄関の扉に雲母保育園のキャラクターであるきらりくんとひかりちゃんのステッカーを貼っています。

また、勝どき駅から当園までの道が下り坂になっているのですが、自転車との衝突事故が起こりやすい状況でしたので、自治体や警察へ何度も働きかけを行い、道路の整備と「子ども注意」という標示や、誤って車が歩道に入り込まないよう防護柵を設置していただくなど、安全への配慮にも努めています。

食育に力を入れているようですが、詳細についてお聞かせください。

雲母保育園の給食は毎月各園がオリジナルの献立でメニューを作成しています。
また、系列全園の管理栄養士と保育士が一体となり、テーマや内容をプレゼンして投票で選ばれた園のメニューが1か月の献立となる「給食フェア」を年2回(7月と2月)開催しています。給食フェアでは保護者の意見も取り入れており、試食をしていただく機会を設けていて、とても好評です。
他園の献立アイデアを知る機会が持てることもあり、職員にとっても知識やモチベーションの向上となる良い企画になっているのではないかと思っています。

また、雲母保育園では素材の味を活かした給食を目指しており、各園、管理栄養士が2名以上在籍しています。当園では現在3名在籍しておりますが、週に1度、保護者に栄養ノートへ自宅で食べたものと悩みなどを書いていただき、プロの視点からのアドバイスもしています。
単なる書面上だけのアドバイスとならないよう、子ども1人ひとりについて熟知し、より密に保護者と連携を取ることができるようにとの観点から、管理栄養士も送迎時の受け渡し対応やその他の保育実務にも積極的に携わるようにしています。
全職員が積極的に保育実務に携わることは雲母保育園全体の特徴でもあり、各園に配置している管理栄養士2名についても、保育士資格を取得しやすいよう、テキスト代や受験費用を社内負担する制度を設けています。

食育については保護者支援も目的としており、ご自宅でも手に入りやすい食材をできる限り使用するようにしています。
食材の調達も配達ではなく、管理栄養士が直接確認をして選んだ食材を購入していて、毎月行なっているクッキング保育の際にも、子ども達と一緒に近隣のスーパーで食材を購入するところから行なっています。

今回の給食フェアはどんな内容ですか?

夏野菜をテーマとした、「ミラクルベジフェスフェア」です。野菜が苦手な子どもも多く、ご家庭でも食べようとしないとのお悩みをよくうかがうのですが、最後のひと手間を加えることで夏野菜が美味しくなるよう工夫のある献立を考えようということで進めています。
全園で保護者へ子どもがあまり食べようとしない、苦手と感じていたりするような食材についてアンケートを取り、その結果を受けて作られた献立となっています。

絵本給食について教えてください。

職員が食材をテーマにした絵本から選んでいます。管理栄養士が図書館へ出向いて題材となる絵本を探すこともあります。クッキング保育の際にも導入の段階で必ず題材となる絵本の読み聞かせをしています。
絵本給食は子ども達からの反応も良く、職員側も献立のテーマとして取り入れやすいため、全員にとって満足度の高いプログラムとなっています。

保育の質を上げるための取り組みについて教えてください。

全職員、年に1度は外部研修を受講してもらっています。また、職員それぞれのレベルに合わせてキャリアアップ研修についても受講するように促しています。
子どもには自己肯定感が一番大切だと考えていますので、自分に自信を持つことができるような保育を行えるよう、研修だけにはとどまらずに日々職員の指導を心がけています。

また、職員にて毎日、日報を書いてもらっていますが、その日報を別の園の園長に報告する取り組みもあります。他園の視点からのアドバイスはセカンドオピニオンになり、また、系列園との交流を行うこともねらいの1つです。雲母保育園として、10園ずつグループを組んで、リーダーとなる施設長が指導役を務めています。
私もリーダーを務めていますが、実際に他園を巡回して職員の指導にあたったり、面談したりもしています。また、ベテランの管理栄養士や看護師も同様に巡回して技術など指導しています。系列園で連携を取ることができることは雲母保育園の強みだと思います。

月島雲母保育園

ここで育った子ども達には将来どのようになってほしいですか。

将来、社会に出た際に自信を持って仕事をすることができるようになってほしいです。また、人と比較することなく、自己肯定感の高い人になってもらえたらと思っており、その土台作りのバックアップができる環境づくりを心がけています。

月島雲母保育園といえば〇〇。この〇〇に入る言葉は?

「いつも心から安心して過ごすことができる場所」です。全職員で居心地の良い空間作りに努めているため、職員もみんな和気あいあいとしていて、そういった雰囲気が保護者の方々にも伝わっているようで、安心してお子さんを預けていただけているのかと思います。

月島雲母保育園

月島雲母保育園

住所

〒104-0052
東京都中央区月島3-26-11 レジデンスシャルマン月島1階

アクセス

都営大江戸線 月島駅より徒歩6分
都営大江戸線 勝どき駅より徒歩5分

開園時間

開園時間 月~土 7:30~19:30
延長時間 月~土 18:30~19:30

連絡先

TEL:03-6864-9810

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