アトリエ「THIS IS MY SCHOOL」運営 清岡麻子さん
現在はどのような活動をされているのですか?
子ども向けのアトリエ運営です。他に、週2回ほどインターナショナルスクールのプリスクールで保育士をしているのと、保育の専門学校で講師をしています。
なぜ子ども向けのアトリエを開こうと思ったのですか?
10年間幼稚園教諭をしていたのですが、園の外に出てボランティア活動などをするうちに園ではないところで子どもに関わってみたいと思うようになり、去年の3月に退職しました。
その時はまだ何をするか決めていなかったのですが、ちょうど新型コロナが流行し始めて、学校や園がお休みになり、子どもが自由に遊べない、好きなことができないという状況を目の当たりにしました。その様子を見て、子どもが熱中して自分のやりたいことに集中できる場所を作りたいなあと思い、アトリエを開くことにしました。
アトリエに来てくれる子ども達は、長いときは4時間でも5時間でも熱中して遊んでくれて、居場所を作れたことは良かったなあと感じています。
もともとアートや幼児教育に興味があったのですか?
アートというよりは、子どもの頃からとにかく遊んでいたなと思います。自分のやりたいことをやらせてもらえる、遊ばせてもらえる環境でした。
高校卒業の時点では、保育や教育ということはまったく考えていなくて、大学も全然関係ない学部だったんです。ところが、たまたま学校の先生が、子ども関連や教育に向いているんじゃないかと言って、色いろと教育について教えてくれて、それがすごく楽しくて夢中になったんですね。そこで、違う学校に入り直して、教育について勉強するようになりました。
実際に幼稚園教諭になろうと思ったのは、幼稚園にボランティアに行ったのがきっかけです。それまで、幼稚園というのは「小学校のちょっと手前」というイメージで、折り紙だとか鉛筆の練習などをするのだと思っていたのですが、その幼稚園は全然違ったんです。子ども達はのびのびと想像の翼を広げ、先生達は子どもの興味に沿って遊びを用意し、展開していました。その子どもを中心とした自由保育の環境にすごく感動して、そのままその幼稚園に就職しました。
今後の展望を教えてください。
幼稚園で働いていた時に、遊ぶことが学びのきっかけになるということを子ども達から学ばせてもらいました。子ども達が色いろなことに興味を持って、どんどん興味を広げていくきっかけを作れたらいいなと思っています。アトリエでは子ども達一人ひとりが夢中になって遊んでほしいです。
読者へのメッセージをお願いします。
保育士は、保育園だけでなく色いろな所で活躍できると思っています。私はasobi 基地という子育て支援のボランティアのスタッフをしていて、そこで様ざまな職業の方と話すのですが、「保育士ってすごいんだね!」と言ってもらえることが多いです。活躍できる場所を、色いろな所に見つけてほしいなと思います。
(MiRAKUU vol.35掲載)