第21回 ES 向上の要素(1) ビジョンへの共感
社会保険労務士事務所リーフレイバーコンサルティング代表の川﨑潤一です。
引き続き今回もES 向上の要素についてお話しいたします。
前回の連載において、ES の構成として5分類10要素に分類していることから、5分類についてお伝えしました。
今回は、ES 向上に繋がる10要素として、ビジョンへの共感の2要素について、解説していきます。
ES ロジックツリー ビジョンへの共感の2要素とは
先が見えない時代だからこそ、自社がこれから何を目的に、どこに向かって進んでいこうとしているのか、明快な道標示し社員をしっかり動機づけるために、この要素がES 構成要素として必要。
- 組織の存在意義や存在目的を明らかにすることで、社員に事業の使命を自覚させる。
- 組織が進むべき方向を明らかにすることで、社員のベクトルを合わせることができる。
- 迷った時の判断基準となり、正しい判断・行動を促すことができる。
- 中小企業が市場で生き残っていくためには、自社が勝ち続けていくための戦略を練り、戦術を計画しないといけない。
- 先が見えない時代だからこそ、成行きではなく自社が生き残っていくシナリオを策定し、社員と共有しなければいけない。
- 会社の将来性に対しての不安感を最小化しながら、期待感を醸成していく必要がある。
以上です。
次回は、ES 向上に繋がる10要素として、マネジメントの適切さの2要素について、解説していきます。
- 川﨑 潤一
社会保険労務士事務所リーフレイバーコンサルティング 代表
株式会社ヒューマンブレークスルー認定ESコンサルタント、全国社会保険調査対策協議会会員財閥系子会社、医療事務・介護事業会社の人事として、採用・給与計算・労働保険手続きを担当し、2011年4月1日に社会保険労務士事務所リーフレイバーコンサルティングを開業。
ハローワークにて「助成金支給申請アドバイザー」として、窓口で支給申請の受理手続き(約700件)、相談・アドバイス、不正受給防止のため事業所への実地調査を行った経験がある。
その勤務経験から、企業に対して現状と今後の展望をヒアリングした上で、最適な助成金の提案・手続きを行っている。社会保険労務士として、労働社会保険手続き、助成金手続き、就業規則の作成・改定、給与計算、セミナー講師を行う。
その一方で、人事マンの経験を活かし人事コンサルタントとして、採用コンサルティング、従業員満足度(ES)調査・向上コンサルティング、マネジメント能力向上研修(マネージャーMQ)、社会保険調査対策、人事制度構築といった人事コンサルティングにも力を入れている。ホームページ:http://www.leaf-sr.jp/