体調不良だなんて言っていられない!! 抵抗力をつけるためのセルフケア
春の気配を感じるこの頃・・・皆さんは、春を楽しみにしていますか?
年度をまたぐ忙しいこの時期は、ウイルス性疾患の流行・花粉アレルギーなど、意外と過ごしにくい季節ですね。風邪もウイルスもアレルギーも「抵抗力」が鍵!
お医者さんや薬も必要かもしれませんが、まずは自身の身体をメンテナンスして、この時期を乗り越えましょう。
・風邪などに負けないために
手洗い・うがいに気を使っていても、細菌やウイルスを完全に防ぐことは難しいといわれています。普段から体調を整え、免疫力を高めておきたいものですね。そのためには、基礎体温を上げることが有効です。
そこでおすすめしたいのが白湯です。飲むと体内温度が上がり、代謝の促進、免疫細胞の活性化も見込まれます。
美味しく飲むには、蓋をしない鍋に水を入れ、グラグラ沸騰させ、半量くらいになったら、できあがり。ほのかに甘い白湯が出来上がります。魔法瓶に入れて持ちあるくと節約にもなります。一気に飲むのではなく、体を温めるように少しずつ飲みましょう。寝起きに飲む際は、口内を清潔にしてから頂きましょう。
・アレルギーに負けないために
アレルギーは、内臓の環境が悪くなることで症状が悪化するといわれています。
腹部のマッサージも効果的ですが、体を動かすことで刺激を与えると、内臓が動くことに役立ち、腸内環境を整えることに役立ちます。
コブラのポーズは、寝起きの時にもするのもおすすめです。
① うつぶせになって、両手の平を肩の横に置く
② 肘を後ろに引き脇を閉める
③ おでこを床につける
④ 両脚は揃えて、足の甲は床に寝かせる
⑤ 息を吸いながら、手の力は使わず上体のみ起こす・背中をそらせる
⑥ そのまま3呼吸キープ
⑦ ゆっくりとおでこを床に戻す
ヨガで、後ろに反り返る「後屈のポーズ」は、活力を取り戻す効果があるといわれています。
胸を開く心地よさと、程よい下腹部の刺激を味わってみてください。
・自律神経を整えるために
「自律神経を整える」ということを耳にしたことはありますか?
簡単に説明すると、自律神経とは、体内環境を自動的に整える神経のことを言います。この神経が、自分の「活動スイッチ」のオン・オフをしてくれます。「活動スイッチ」を、自分で切り替えるのは意外と難しく、例えば、朝、布団から出るのに時間がかかってしまうことがありませんか? すぐに「活動スイッチ」がオンになってくれたら良いのですが。
ここでおすすめしたいのが朝シャワーです。コツは、少し熱めのシャワーをリンパ節(首・腕、膝裏・太もも付け根・脇)と脂肪が薄く血管に近い首後ろ、そして腰に10秒程度かけるだけ。この部分を温めることで、全身の体温を効率よく上げることが出来ます。
寒い朝は勇気がいりますが、少しずつ気温が暖かくなってきた今が始め時かもしれません。シャワーの刺激が効率よく全身にゆきわたり、体が一気に目覚めます。
もちろん夜のゆったりバスタイムも忘れずに!
・花粉症でお困りの方
花粉症の方は、呼吸がしづらく、酸素不足で頭がもやもやすることがありませんか? セルフケアで全てが良くなるとは言えませんが、不快な症状を軽減することはできます。
ぜひ、片鼻呼吸をやってみてください。本当は正しい座位で行うが良いのですが、どんな状態でもできます。
① 右手の人差し指、中指を折りこむ
② 親指で右の鼻穴を抑え、左から吐き出す
③ そのまま左鼻から息を吸い薬指で左鼻をふさぎ、右から吐き出す
④ そのまま右鼻から息を吸い親指で右鼻をふさぎ、左から吐き出す
2・3分繰り返してみましょう
息が通らない場合は、お風呂場で行うのもおすすめです。今日の自分の状態を知るのにも効果的。気持ちも落ち着くかもしれません。(どちらの鼻が通るのか・・・というのを意識的に観察してみるのも良いかもしれません)
私自身も花粉症なのですが、ヨガで体を動かすと鼻が通っていることがあります。
全身の血液の巡りを良くすることで、呼吸も通りやすくなるのかもしれませんね。
・保育者が支えている社会
このウイルス騒ぎで、保育園は最後まで開所していました。子どものために一生懸命な私達は、自分の為にも一生懸命にならないとバランスが取れなくなってしまうことがあるかもしれません。
セルフケアで自分をいたわる時間をあえて作って、心地よく生きることを体感していただきたいと思います。
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保育者養成校教員をしながら、Yoga Laboratory ~ 先生達のセルフケア研究会 ~ を立ち上げ、保育者のストレスオフについて研究をしている。日本保育学会の自主シンポジウムにて発表予定!
ホームページ: https://yoga-labo.tokyo/
イラスト:佐藤友香梨 Instagram